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ゆるゆる、でも為になる

大学の先生は、なんで講義に入る前の前置きが長いんだろう。

本題に入る前の前置きは、面白い時もそうでないものもあったけど、今では「前置き長かったな」と思いこそするが、内容に関してはほとんど忘れてしまった。

いわゆる雑談。

でもどんな話が誰に刺さるのか、その話は何年後の自分に関係してくるのか、その時は分からない。

「びじゅチューン」は、その中のたわいのない雑談の一つだったのだが、講義中に動画まで見せてもらい、割とハマってしまった。

そしてまた、自分の中で再ブームが来ている。

最初に教えてもらった動画はこれ。
「風神雷神図屏風デート」

作者は井上涼さんで、イラスト、アニメーション、歌まで全部1人で作っている。

本人はゲイであることを公表していて、作品の中でも上記を含め、性別が曖昧だったり、LGBTを想起させる描写、絵は何気なく、ポンと、普通に出てくるし、何気なさすぎて、見ている側もスッと受け入れられる。

何よりの魅力はキャラクターや歌のシュールさ。
ゆるい・・・ゆるすぎる!
それでいて、キャッチー。

作品から広がる想像力も素晴らしすぎる。
こんな表現、たぶん、この人にしかできない。

歌の題材は幅広く、モナリザのような絵画から、現代の美術作品、浮世絵・・・様々で、この歌で知った美術作品もあれば、もともと知っていたけれど作品を通して、さらに興味を持って深く知った作品もある。

気に入った作品はよくYouTubeを見ながら歌っているので、覚えてしまった曲もいくつかある。

以下は、今思いついた、個人的なお気に入り

どれも1分半くらいの短い動画なので、ぜひ!みてほしい。

①タイトルにも貼った、歌川広重作品から。
今の季節にぴったり。雨と人の関係性が微笑ましい


②色が可愛い!し、キャラクターも可愛い。
「口から花出す発作」が ツボ! 住みたい。

③歌が好き。テンポが良いのに、波がゆるいのがまた良い味。


④ジョセフ!悪い男!でも君のおかげ!
本人がどうかは知らないけれど、キャラクターは実在の人物がモデルらしいと、この前偶然、磐田の図書館で見つけた本で読んだ。


⑤これは夫が気に入っていて、歌のモチーフの絵がお店にも飾ってある。川根の方はぜひ見つけてみて


他にもまだまだ推し歌がある。

大抵の教科書に載っているような美術作品は歌になっている(と思う)ので、曲にビビッと来た方は、ぜひ自分の推し歌を見つけて(そして教えて)ほしい。



◼︎書き手:綿津実(ワタツミ)
鹿児島県出身。2017年〜本格的に川根本町へ移住。細々と短い物語を書いています。



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