見出し画像

正月休みの返上せずは問題か?

テレビ朝日のコメンテータが、国会に対し正月休みをとる事に自説を述べた。

<<目次>>

・目次
・はじめに
・記事と玉川氏の発言
・正月に働く事
・視点を変えて
・まとめ
・最後に

<<はじめに>>

このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している。
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になる」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」

コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。

<<記事と玉川氏の発言>>

いつもの如く、記事を引用する。
玉川徹氏、コロナ感染拡大も国会閉会に激怒「自分たちは休んでおいて、医療関係者には働けとはなんだ!」
スポーツ報知 2020年12月23日(水) 9:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d062b291bdb7515d082ec8c2d873e11803c8c72c
コメンテーターで出演の同局・玉川徹氏(57)は「問題なのは、この年末年始ですよ。ただでさえ、医療が手薄になる時。手薄になる時に本来、休みのお医者さんや看護婦さんに働いてもらっているわけでしょ。それなのに、何、国会休んでいるんだと!」と怒りをあらわにすると、「自分たちは休んでおいて、医療関係者には働けとはなんだと! 来年の通常国会は1月の18日かららしいですよ。一番、山場になる年末年始、完全に終わってますよ、1月18日には。臨時国会を閉めたのもスキャンダルの追及を嫌がって閉めたんでしょ? 何やっているんだと!」と声を荒らげた。
 その上で「野党もスキャンダルの追及はやらないと申し合わせて、感染症対策をどうするかを年末年始も開けて、やるってやらないと!」と野党にも矛先を向けていた。

<<正月に働く事>>

医療現場の方々には、昨年と異なる働き方をされている方が多いと思う。その点に関しては、深く感謝したい。
その点を考慮したうえで、国会議員が正月に休むこと、正月に働く事とは連動するのだろうか?

まったく連動が無いとは言い切るつもりはない。

しかし、ここ十年、正月だから仕事をしていない企業は多いのだろうか?
確かに、営業系などは休みを取っているだろう。
一方、テレビ局をはじめ、交通機関、インフラ、警察・消防などは年中無休である。
小売商店や観光地(特に神社など)は、初売り・初詣等で働かれている。
そのうえで、玉川氏からすればテレビ局の人間として一年中働いている感覚なのであろう。
続いて、国会であるが年末年始に何を議論する必要があるのだろうか?
野党のくだらない質問に時間を費やし、その分の手当が払われるなら税金の無駄である。
このコロナ禍。政府と各自治体が動いていれば、政令などで済む話である。この点では、菅総理の動向には注目したい。

<<視点を変えて>>

筆者は、ありがたい事にコロナ禍の影響はほとんど受けていない。
今回取り上げたテレビ朝日のコメンテータ玉川氏。
彼は、
・GoToトラベルを使って、有効性を語った。
・GoToトラベルがコロナ禍悪化の原因とし即刻辞めるべき、と訴え
・最後は年末まで働けと言う

ここで、視点を変えてみたい。
例として、京都の老舗旅館に、お菓子を収めている会社の社長とする。
・GoToトラベルのお陰で、客足が戻ってきたところに中止。
・旅館からの受注が減り、工場の維持費等の問題で倒産。
・俺たちの仕事を潰しておいて、無責任に働けとは何事だ

企業の倒産、起業には莫大な費用と時間、労力が必要だ。
倒産時は、機材の廃棄費用、借家店舗の場合は内装を戻すための費用もいる。
逆に起業時には、設備の再購入などイニシャルコストは随分かさむものである。
休眠という手もあるが、再稼働時にはメンテナンスが必要になり、特に食品系の工場では衛生面から余分に費用が掛かる。

つまり、コロナ禍で働き場所を失われた者にとって、
テレビ局で言いたいことを言っているだけの玉川氏はどの様に映るのか。
少なくとも、筆者が例に挙げた土産の菓子屋であれば許さないだろう。

<<まとめ>>

何を言うのも自由である。
しかし、己の発言により苦しんだ人がいることも考える必要がある。
それは、玉川氏しかり、SNS等で吟味せずGoTo反対を謳った者も同様である。
中々、他人の立場を考えるのは難しい。だからこそ、反射神経で動かないで貰いたいのである。

<<最後に>>

最後に、
・亡くなられた方にはご冥福を祈り、その関係者にはお悔やみを。
・闘病中の方には一日も早い回復を、
・医療従事者の方々には只々感謝するばかりである。
・仕事が厳しい方は早まらず、もう少し我慢を
・そして、国内に在住している人は自衛手段の徹底を
伝えて、終わりたいと思う。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?