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敵の敵は味方?「ネトウヨ」考

noteのお奨め記事を読んで、興味深い記事が書いてあったので考察する。

・はじめに
・記事の概要
・記事の検討点
・専門家への信頼度、政府への信頼度
・「ネット右翼」の説明について
・言論の自由はあるが
・まとめ

<<はじめに>>

このマガジンは、
「情報の大切さと、怖さ」
を理解してもらうべく、執筆している
毎回、記事冒頭に、批判覚悟で訴える。
・「情報はすべての行動の基本になります」
・「考えることなく、情報を鵜呑みにしたら、知的生物ではない」

コロナ禍で露呈した、マスメディアと視聴者の関係、情報の大切さを考察する。

<<記事の概要>>

以下の記事を読んで興味深かったので紹介する。
タイトル:新型コロナのデマから身を守る方法
公開:2020/05/11
著者:マーティン・ファクラー
翻訳・編集:古川遊也
出版:光文社
https://shinsho.kobunsha.com/n/n49dfbb531429

表紙に載っている書籍は
「フェイクニュース時代を生き抜く データ・リテラシー」 2020/04/30
である。
Amazonにて電子書籍で 858円

概要としては、多くの情報から如何に正確な情報を得るかについて書かれている。
コロナ禍で露呈された、SNS等での情報発信数が増加。
真の情報より、デマ情報が早く伝播し、信じる人が多いと各研究を紹介している。
「フェイクニュース」の判定についても「ファクトチェック」が行われている物を信じようという。

「ファクトチェック」に関しても、その情報自体がフェイクニュースである可能性も鑑みる必要があるのだが、その点は記事を改めて考察したい。

<<記事の検討点>>

こちら、記事を二つ引用させていただく。
1:専門家への信頼度の統計
2:ネット右翼の解説
である。

<<専門家への信頼度、政府への信頼度>>

1:専門家への信頼度の統計

日本では、科学者への信頼度は19%の人で高く、67%はある程度信頼していると答えている(興味深いことに、政府を強く信頼している日本人はわずか4%で、41%はあまり信頼していない、もしくは全く信頼していない)。

どこの統計から、もしくはどの様に統計を導き出したかが書いていないので、信じるのは危険ではあるが、日本では

専門家への信頼度:88%
政府への信頼度:4%

と言うのは興味深い統計である。

記事が書かれていたのは、安倍政権時の「森・加計・桜」で騒がれていた2020年5月の事なので、完全に否定できるものでもない。

ただ、このアンケートの段階が不明であるが、記事からは
a: 政府を強く信頼している 4%
b: 政府をあまり信用していない
c: 政府を全く信用していない 
b+cで41%である。

少なくとも、a,bの間には、dがあるはずで、eがある可能性も高い
d:政府をほどほど信頼している
e:どちらとも言えない

簡単に計算すると d+e は簡単な計算で求めることができる。
全体 - a - (b+c)
100 - 4 - 41
つまり、dとeを足したものは55%になる。
このミスリードは間抜けである。
邪推ではあるが、項目eは存在せず、cの「全く信用していない」は4%を切っていたのかもしれない。
項目eが無ければ、
信頼しているは59%となり、論拠が薄くなるからである。

また、「全く信用していない」が多くを占めるのであれば、それぞれの数値を出して批判できたはずである。

明らかに反政府を強調したい旨が丸わかりである。

<<「ネット右翼」の説明について>>

民主的国家の内部にも危険因子は存在する。強硬で極端な政治的主張を掲げる人々がその中心だ。日本では、「ネット右翼」と呼ばれる層が典型例だろう。

アメリカの場合、一国の大統領であるトランプがここに含まれる。

筆者はよく、「お前はネトウヨだ」と呼ばれる。
本人としては、「戦争賛成者」でもなければ「天皇崇拝派」でもない。
ただし、戦備拡大には賛成だし、天皇家を卑下する意思もない。

さて、話を戻す。
> 民主的国家の内部にも危険因子は存在する。
> 強硬で極端な政治的主張を掲げる人々がその中心だ。
> 日本では、「ネット右翼」と呼ばれる層が典型例だろう。

これが、本当に「ネット右翼」通称ネトウヨなのだろうか?
よほど民主党系、社会党系、共産党系の方が
「強硬で極端な政治的主張を掲げる人々」
であると思う次第である。
こちらは、「ネット右翼」に対し、「ネット左翼」「ネトサヨ」「パヨク」などと呼ばれている。

筆者も含め、活動範囲はさほど広くはないが、
「ネトウヨ」と呼ばれる人の多くの発言は「政治的主張」をあまり掲げていない。
マスコミ等の情報に対して
・テレビ・新聞で言っていたから、
・専門家が言っていたから、
と自分の主張をするユーザは多い。
それらの発言に対し、通称「ネトウヨ」は他の情報媒体の情報を調べろというのが大半である。どちらかと言えば、反マスコミである。

中立なユーザなら、お互いに意見を言い合い、お互いの主張を考慮し歩み寄りを出来るのだが、少しでも左によると
・話題がどんどんずれていく。
・極端な例を出す
(例:コロナで急に容態が悪化して死んだ人がいる。
 人の命は尊いから、政府のやり方はダメだ)
・返信に窮すると、居なくなるか、捨て台詞を吐いて終わる。

極端な例はいくらでもある。
一般的にはそれは「例外」と言う言葉を使う。
仮定の話をすれば、ある隕石が地球に落下したとする。
その大半は大気圏で分解・消失する。
しかし、ごくまれに完全に消失せず、地表に落下する事がある。
その隕石に当たって死んだのだ。人の命は尊い。
・地球を貫通できないバリアを作れ。
・隕石が当たっても死なないヘルメットの作成と着用を義務付けよ
と言っているのと同等である。

コロナ禍で、一躍有名になった岡田晴恵教授。
彼女の信望者は凄かった。
「感染研OBが情報の独占のためPCR検査を渋っている」
この発言を、あるユーザは深刻に話していたから真実であると言っていた。
また、テレビ朝日の朝のワイドショーで土日は公的機関はPCR検査をしないから検査数が少ないと玉川氏が発言した時
「私も聞き及んでいます」と発言。
翌日、玉川氏が謝罪したが、岡田氏は何もせず。

このニュースで岡田氏に否定的な意見を述べると、
「お前は政府の味方か、ネトウヨめ」
と罵倒されるのである。

<<言論の自由はあるが>>

日本には言論の自由がある。
故に、誰かを意図的に虐げる言論以外は何を言っても自由である。
たとえ、それが何らかの肩書を持っていても、その意見が正しいという事は無い。
岡田氏は、「感染研」に居たという事で「感染症の専門家」として出演していた。しかし、その言葉によって、異なった対応をした視聴者も多い。

素人の筆者であっても、ちょいと調べればわかる事を調べてすらいない。

ノーベル賞受賞の「本庶佑(ほんじょたすく)氏」「山中伸弥(やまなかしんや)氏」の発言が正しいとの保証は無い訳である。

また、岡田氏の矛盾を突いたとき、あるユーザから
「あなたはよっぽど、岡田先生が好きなんですね」
と言われたことがある。
それは、岡田氏の提言ページや、Kindle等の試し読みをした事をのべたからである。
評価する相手が普段どのように考えているか、調べずに評価するのは、人道として外れていると思うので、批判する前には必ず対象の人を調べるのが当たり前だと思っていたが、そうではないと思っている人が多いのに、この国の情報リテラシーが低いのが露呈している。
岡田氏の昔書いた小説「隠されたパンデミック (幻冬舎文庫)2009」。
こちらは、既に厚生労働省は動かず、自分と上司が罰を受けるのを覚悟で民衆に訴えるという所まで読んだ(Kindle体験版)。
最初から、その様なバイアスのかかった情報を提供する教授と
起用するテレビ局には、情報の大切さは解っていないのであろう。

<<まとめ>>

一部、テレビ朝日、岡田教授の話に触れたが、
医師、専門家、弁護士などもすべてが正義であり、正しいと言うのは間違いである。
また、政府の行動は全て間違いであり、マスコミはその正体を暴いていると言うのも、一部は当てはまるがすべてではない。
安倍政権から菅政権に代わり、安倍政権の功績を一部でも讃えた大手マスコミはあったのだろうか?
これが、筆者がマスコミを嫌悪している理由である。

一部過激な存在もあるが「ネトウヨ」と呼ばれる人は、
マスコミが反政府であり、「パヨク」はそれを信じる。
「ネトウヨ」は、情報を調べろと言うと、○○が言っているからと無視。
つまり、反政府の反対派、親政府となるロジックなのである。

<<続く>>

















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