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開示システムとのAPI連携が開示業務に与える効果とは

結/YUIの特徴の1つとして開示システムとのAPI連携が挙げられます(※前回の記事は単体会計ソフトとのAPI連携でした)。

API連携対象となる開示システムは、宝印刷様のWizLaboとプロネクサス様のPRONEXUS WORKS(WORKS-i)であり、WizLaboの対応プランはLight、Plus、One(Noteは対象外)で、PRONEXUS WORKSはオプションでWORKS-iをお申込みいただくことでAPI連携がご利用可能となります(結/YUI側の追加料金はありません)。

こちらの開示業務についても、API連携できないプランの場合は手動又はExcelインポートで取り込むことになりますが、それも大した手間ではない、API連携確かに便利だけど具体的なメリットを知りたいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は開示システムとのAPI連携が連結決算に与える効果というテーマで書いていきたいと思います。


1.API連携して送信できる結/YUIのデータについて

結/YUIでは以下のデータをAPI連携して開示システムに送信できます。

・連結精算表(連結貸借対照表、連結損益計算書)
・連結株主資本等変動計算書(※WizLaboのみ)
・連結包括利益計算書
・連結キャッシュ・フロー計算書

いずれも送信ボタンをクリックするだけで数秒~数十秒で送信でき、送信した情報は開示システム側で最終的な開示まで自動転記されます。
なお、送信される内容は開示組替前の連結科目単位で送信されます。

2.API連携するための準備について

開示システムとAPI連携するためには、科目コードの設定が必要になります。まずは結/YUI側で科目コード(連結科目、連結CF科目等)を設定し、その内容を開示システム側にも設定します。この科目コードをキーにしてデータを送信することになります。

3.API連携できない場合の作業内容

API連携できない場合は、手動又はExcelインポートで取り込むことになりますが、Excel連結を前提とした場合の具体的な作業内容の一例は以下となります。

①手作業で各画面に入力する場合

こちらは、開示システムの各画面に直接入力する場合です。例えば、連結財務諸表の科目、数字や定性情報の中にある売上等の数字を直接打ち込みます。これはなかなか大変な作業です。。

②Excelインポートで取り込む場合

こちらは、インポート用の補正&インポート作業がある、という以外はAPI連携と同様の内容となります。科目コードを開示システム側に登録し、Excel連結で作成した連結精算表や連結CFの科目の横に科目コードを入力し、インポート用に補正してからインポート作業を行います。

上記①と②については、開示システム側のプランによって異なりますが詳細は開示システム側にご確認ください。

4.API連携できない場合のデメリット

上記を見てみると、色々と課題・デメリットがありますので、前回同様いくつか挙げてみます。(内容としてはAPI連携する場合のメリットにもなります)

①手動によるコピペ・転記が多い

こちらは前回同様ですが、特に上記①「手作業で各画面に入力する場合」の課題・デメリットと言えます。やってみたらわかると思いますが、ただ単に転記する作業ということで、かなり生産性のない作業となりますので、集中力も欠いてミスも増えるのも納得です。

②インポートの手間がかかる

こちらは上記②「Excelインポートで取り込む場合」の課題・デメリットです。インポートする形式に整える必要がある&インポート作業が発生する、といった手間がかかります。これについても、大した手間ではないと言えばそうなのですが、何度も差し替えが生じてしまう場合は特に負担を感じる点になるかと思います。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。API連携する内容は手動でもできなくはない作業ですが、手動によるミス防止やマスタ管理、差し替えへの対応工数を考えるとAPI連携がもたらすメリットはかなり大きいかと思います。そして何より一度体験してしまったらもうAPI連携以外はやりたくない(めんどくさい)、、と感じてしまいますので、ぜひ体験してみてください。

(前回と全く同じ締め方なので補足)
開示システムとAPI連携する他のメリットとして、API連携した数字を活用して有報等とは別の報告資料を作成できるという点が挙げられます。昨今では人的資本経営がクローズアップされて、統合報告書にそういった情報を盛り込んでいくことがスタンダードになってきています。今後、結/YUIでも各社の情報を集めるプラットフォームとして法定開示書類以外にも貢献できたらと思っていますので、まずはぜひ現状のAPI連携からお試しください。


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