河村浩靖@税理士法人つばめ・株式会社YUI

単体・連結・開示・監査(対応)を一気通貫にすべく、APIを活用したシステム(Nport…

河村浩靖@税理士法人つばめ・株式会社YUI

単体・連結・開示・監査(対応)を一気通貫にすべく、APIを活用したシステム(Nport、kansapo、YUI、KAHKI)を開発しています。開発したシステムに関する情報や、NPO関係、監査関係について気になったことを発信していきます。

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記事一覧

監査前に精度の高い連結財務諸表を!会計士が設計したチェック機能で実現

システム化する大きなメリットの一つに、チェック機能が挙げられます。結/YUIの場合は私の監査法人や事業会社の経理支援をしていた経験から実装したチェック機能があり、こ…

連結精算表作成後の分析②:連結セグメント情報で注記も分析も

結/YUIでは連結精算表の作成を1つのゴールとし、そこから連結財務諸表(連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ…

連結精算表作成後の分析①:月次推移でドリルダウン分析

結/YUIでは連結精算表の作成を1つのゴールとし、そこから連結財務諸表(連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ…

クリックしていくだけ:結/YUIにおける「内部取引の相殺消去」

連結仕訳は「資本連結」と「成果連結」と大きく分けられますが、このうち「成果連結」はグループ間の内部取引を相殺消去する仕訳のことを言います。今回は結/YUIにおける成…

連結仕訳の計上:手入力?コピー?インポート?

連結決算においては「連結精算表」の作成が1つのゴールになりますが、各社の試算表を単純合算した数字に『連結仕訳』を加味して「連結精算表」が作成されます。今回はこの…

結/YUIの利用頻度:毎月使う?四半期ごと?

今回からは実際のユーザー様の利用事例を参照した内容を書いていきたいと思います。まずは、結/YUIの利用頻度、つまり連結決算を月次で行うのか、四半期ごとに行うのか、と…

開示システムとのAPI連携が開示業務に与える効果とは

結/YUIの特徴の1つとして開示システムとのAPI連携が挙げられます(※前回の記事は単体会計ソフトとのAPI連携でした)。 API連携対象となる開示システムは、宝印刷様のWizL…

単体会計ソフトとのAPI連携が連結決算に与える効果とは

結/YUIの特徴の1つとして単体会計ソフトとのAPI連携が挙げられます。API連携していない会計ソフトの場合はExcel又はCSVインポートになるのですが、それも大した手間ではな…

Excel連結からシステム化するタイミングについての考察

これまで主に結/YUIに絡めて連結決算の概要の記事を書いてきましたが、これからはより実践的な内容(結/YUIの機能含む)を書いていきたいと思います。ということで今回はEx…

パズルを解くように連結キャッシュ・フロー計算書を作成する

いよいよ連結キャッシュ・フロー計算書(以下、連結CF)について書いていきたいと思います。できるだけコンパクトに書きたいので詳細説明は端折ってしまいますが、うまくイ…

連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか

前回までの流れを一旦振り返ります。 まず、「会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか」の記事にて、連結財務諸表の作成方法はずっと変わ…

連結F/S ざっくり作成方法②

前回の記事に引き続き、連結財務諸表の作成方法について残りのステップを記載していきたいと思います。 まず連結対象となる子会社の範囲を決める 親会社と連結子会社の試…

連結F/S ざっくり作成方法①

前回の記事で、連結財務諸表の作成方法は一貫して変わらずという話を書きました。では具体的にどのように作成していくのか、あまり難しくならないようにざっくりベースで記…

会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか

前回は結/YUIの開発背景を書きましたが、今回から「連結会計」の基礎的な内容と、適宜、関連して結/YUIの機能もご紹介できればと思います。 1.連結財務諸表はいつから開…

クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介

リリースから1年半程経ったクラウド連結会計ソフト結/YUIですが、当初想定していた方向に、リリースしてからの状況を踏まえて多少の軌道修正を加えて、ようやく進むべき方…

単体・連結・開示・監査をつなげる最後のピース!クラウド明細管理アプリ「KHAKI」

 このnoteでは、単体・連結・開示・監査(監査対応を含む)を一気通貫にするための最後のピースとして、新たにリリースされた「クラウド明細管理アプリ KHAKI」(カーキ、…

監査前に精度の高い連結財務諸表を!会計士が設計したチェック機能で実現

監査前に精度の高い連結財務諸表を!会計士が設計したチェック機能で実現

システム化する大きなメリットの一つに、チェック機能が挙げられます。結/YUIの場合は私の監査法人や事業会社の経理支援をしていた経験から実装したチェック機能があり、このチェック機能によって出てきたエラーに対応していくことで、精度の高い連結F/Sの作成が可能になります。

ということで、今回は結/YUIに実装されているチェック機能についてご紹介していきたいと思います。

1.あるべき残とのチェック連結

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連結精算表作成後の分析②:連結セグメント情報で注記も分析も

連結精算表作成後の分析②:連結セグメント情報で注記も分析も

結/YUIでは連結精算表の作成を1つのゴールとし、そこから連結財務諸表(連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書)の作成が行われます。

また、クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介でも書いた通り、「単体・連結・開示・監査を一気通貫にしたい」という想いがあることから、連結財務諸表作成機能に加えて、監査効率化を

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連結精算表作成後の分析①:月次推移でドリルダウン分析

連結精算表作成後の分析①:月次推移でドリルダウン分析

結/YUIでは連結精算表の作成を1つのゴールとし、そこから連結財務諸表(連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書)の作成が行われます。

また、クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介でも書いた通り、「単体・連結・開示・監査を一気通貫にしたい」という想いがあることから、連結財務諸表作成機能に加えて、監査効率化を

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クリックしていくだけ:結/YUIにおける「内部取引の相殺消去」

クリックしていくだけ:結/YUIにおける「内部取引の相殺消去」

連結仕訳は「資本連結」と「成果連結」と大きく分けられますが、このうち「成果連結」はグループ間の内部取引を相殺消去する仕訳のことを言います。今回は結/YUIにおける成果連結の一連の流れについて実例も交えてご紹介します。

1.「収集」「照合」「仕訳作成」がポイント内部取引の相殺消去を効率的に行うためにポイントとなる段階は、「収集」「照合」「仕訳作成」となります。

①収集

グループ各社から内部取引

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連結仕訳の計上:手入力?コピー?インポート?

連結仕訳の計上:手入力?コピー?インポート?

連結決算においては「連結精算表」の作成が1つのゴールになりますが、各社の試算表を単純合算した数字に『連結仕訳』を加味して「連結精算表」が作成されます。今回はこの『連結仕訳』についてどのように入力していくのかについて実例を交えて書いていきたいと思います。

なお、結/YUIにおける連結仕訳についての考え方は過去のnote「連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか」に記載していますのでご参照ください

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結/YUIの利用頻度:毎月使う?四半期ごと?

結/YUIの利用頻度:毎月使う?四半期ごと?

今回からは実際のユーザー様の利用事例を参照した内容を書いていきたいと思います。まずは、結/YUIの利用頻度、つまり連結決算を月次で行うのか、四半期ごとに行うのか、という点について実際のユーザー様の事例も踏まえてご紹介できればと思います。

結論としては「月次で連結決算した方がいい」となりますが、その理由をぜひご覧ください。

1.最低限の頻度とその場合のデメリット連結財務諸表を作成する最低限の頻度

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開示システムとのAPI連携が開示業務に与える効果とは

開示システムとのAPI連携が開示業務に与える効果とは

結/YUIの特徴の1つとして開示システムとのAPI連携が挙げられます(※前回の記事は単体会計ソフトとのAPI連携でした)。

API連携対象となる開示システムは、宝印刷様のWizLaboとプロネクサス様のPRONEXUS WORKS(WORKS-i)であり、WizLaboの対応プランはLight、Plus、One(Noteは対象外)で、PRONEXUS WORKSはオプションでWORKS-iをお申

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単体会計ソフトとのAPI連携が連結決算に与える効果とは

単体会計ソフトとのAPI連携が連結決算に与える効果とは

結/YUIの特徴の1つとして単体会計ソフトとのAPI連携が挙げられます。API連携していない会計ソフトの場合はExcel又はCSVインポートになるのですが、それも大した手間ではない、API連携確かに便利だけど具体的なメリットを知りたい、と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は単体会計ソフトとのAPI連携が連結決算に与える効果というテーマで書いていきたいと思います。

※API連携対象と

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Excel連結からシステム化するタイミングについての考察

Excel連結からシステム化するタイミングについての考察

これまで主に結/YUIに絡めて連結決算の概要の記事を書いてきましたが、これからはより実践的な内容(結/YUIの機能含む)を書いていきたいと思います。ということで今回はExcel連結からシステム化するタイミングについて考察していきたいと思います。

1.Excel連結のメリット・デメリットメリットは何といっても自由度が高いことです。担当者によって微妙な好みの違いがあると思いますが、それを反映できる点

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パズルを解くように連結キャッシュ・フロー計算書を作成する

パズルを解くように連結キャッシュ・フロー計算書を作成する

いよいよ連結キャッシュ・フロー計算書(以下、連結CF)について書いていきたいと思います。できるだけコンパクトに書きたいので詳細説明は端折ってしまいますが、うまくイメージが届け、と思い書いていきます。

1.結/YUIにおける連結CFの作成・表示方法まず、結/YUIの連結CFは「簡便法」で作成し、営業活動の表示方法は「間接法」となります。

また、「連結CF仕訳」を計上して作成する方法ではなく、Ex

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連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか

連結仕訳:どこまでシステムで自動化すべきか

前回までの流れを一旦振り返ります。
まず、「会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか」の記事にて、連結財務諸表の作成方法はずっと変わっていないという話を書きました。そして「連結F/Sざっくり作成方法①」と「②」にて、連結範囲を決めて→各社の試算表を合算して→連結仕訳を計上して→連結CF作る、という超ざっくりな(連結キャッシュ・フロー計算書はほぼ説明してない)流れを書きま

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連結F/S ざっくり作成方法②

連結F/S ざっくり作成方法②

前回の記事に引き続き、連結財務諸表の作成方法について残りのステップを記載していきたいと思います。

まず連結対象となる子会社の範囲を決める

親会社と連結子会社の試算表を合算する

あるべき残との差額を連結仕訳で計上する

連結キャッシュ・フロー計算書を作成する

1.あるべき残との差額を連結仕訳で計上する実務的な順番としては、「連結仕訳」を計上して、その結果「あるべき残」が算出されますが、考える

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連結F/S ざっくり作成方法①

連結F/S ざっくり作成方法①

前回の記事で、連結財務諸表の作成方法は一貫して変わらずという話を書きました。では具体的にどのように作成していくのか、あまり難しくならないようにざっくりベースで記載していきたいと思います。大きく以下の4ステップがありますが、今回は前半2つについて記載します。

まず連結対象となる子会社の範囲を決める

親会社と連結子会社の試算表を合算する

あるべき残との差額を連結仕訳で計上する

連結キャッシュ・

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会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか

会計ビッグバンで爆誕した連結会計:何が変わって何が変わっていないのか

前回は結/YUIの開発背景を書きましたが、今回から「連結会計」の基礎的な内容と、適宜、関連して結/YUIの機能もご紹介できればと思います。

1.連結財務諸表はいつから開示するようになったのか連結財務諸表の作成・開示は遡ること2000年前後の「会計ビッグバン」の一環で導入されました。親会社は黒字だが子会社は大赤字(親会社の赤字を子会社に押し付け?)と言った場合には単体財務諸表だけでは正しい業績評価

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クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介

クラウドで実現する「ちょうどいい」連結会計:結/YUIのご紹介

リリースから1年半程経ったクラウド連結会計ソフト結/YUIですが、当初想定していた方向に、リリースしてからの状況を踏まえて多少の軌道修正を加えて、ようやく進むべき方向性が明確になってきました。

そこで、改めて結/YUIの開発背景や概要、連結実務の話から結/YUIを使った場合の実務、そして今後の開発予定も含めて書き溜めていきたいと思います。

読みやすい長さで定期的に更新していきたいと思いますので

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単体・連結・開示・監査をつなげる最後のピース!クラウド明細管理アプリ「KHAKI」

単体・連結・開示・監査をつなげる最後のピース!クラウド明細管理アプリ「KHAKI」

 このnoteでは、単体・連結・開示・監査(監査対応を含む)を一気通貫にするための最後のピースとして、新たにリリースされた「クラウド明細管理アプリ KHAKI」(カーキ、と読みます)についてご紹介します。

 すでに、単体=freee会計、連結=結/YUI、開示=開示システム、監査(対応)=kansapo、といったツールが存在しており、それぞれのプロセスがデジタル化されAPI連携されていますが、各

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