Official髭男dism - Pretender。川村的考察。

Official髭男dism - Pretender
という曲聞いたんだけど、初めて聞いて衝撃を受けた。

なんでこんな歌詞を書けるのかと。
しかし結論から言うと私が作詞者の意図の捉え方を間違えたに過ぎなかった。

今日、私が初めてこの曲を聞いてどう読んだかを書いていく。
勝手に感動して勝手にガッカリしたのでディスり目に書いていくのでこのグループのファンの人は大真面目に反論してこないでくれ。

まず、歌い出しの「君とのラブストーリー」という歌詞。
君とのラブストーリーと言われたらもう既に”君”と自分は親密な関係であると思うのは当然だ。
私はこのフレーズでまず前提として君と自分は恋人関係。そうでなくても少なくともセックスぐらいはしている間柄という前提でその後の曲を聞いてゆく。

次いきます。

「それは予想通り
いざ始まればひとり芝居だ
ずっとそばにいたって
結局ただの観客だ」
ここから感じ取れるのは、付き合ってはいるのにイマイチ好きになれていない自分を表している。

次。

「感情のないアイムソーリー
それはいつも通り
慣れてしまえば悪くはないけど
君とのロマンスは人生柄
続きはしないことを知った」

ここでもそうなんだけど、「君とのロマンス」って表現は付き合っていたり親密な事を表現している。

次いきます。

「もっと違う設定で　もっと違う関係で
出会える世界線　選べたらよかった
もっと違う性格で　もっと違う価値観で
愛を伝えられたらいいな　そう願っても無駄だから」

ここから俺が衝撃を受けた歌詞がたくさん出てくるのだけど、「もっと違う設定・関係で」って言うのは、今の自分でない自分で君に会いたかったという表現。「出会える世界線　選べたらよかった」がまさにそれを表している。ちょっとわかりづらいので具体的に言う。
例えばホストを経験したような人種や、恋愛にいつも冷めている人種だ。
恋愛を恋愛として見れずにいつでも冷静。
そんな自分が今付き合っている彼女がいるのだけれど終わりが見えている状態だ。

次、サビ。

「グッバイ
君の運命のヒトは僕じゃない
辛いけど否めない　でも離れ難いのさ
その髪に触れただけで　痛いや　いやでも
甘いな　いやいや」

ここが一番良いのだけど、君と付き合っているのに自分は君を幸せにさせられない事を表している。しかもこう願うって事は自分は君の事が普通の恋愛より何倍も好きなのだ。好きだからこそ、冷静な自分が終わりを感じるし、それに悲しみを感じる。
で、しかもここに「髪に触れただけで」って歌詞があるけど、女性の髪に触れるって表現は高貴だ。（ただの片思いソングでなんでこのフレーズ選んだ？おかしいやろ、日本人か？）

はい次。

「グッバイ
それじゃ僕にとって君は何？
答えは分からない　分かりたくもないのさ
たったひとつ確かなことがあるとするのならば
「君は綺麗だ」

ここは最後の「君は綺麗だ」に注目。
多分この曲を聞いたらわかるんだけど、普通現代のやすっぽい若者の曲でここに入るのは間違いなく「好き」というフレーズなのだ。
しかしここで「綺麗だ」と表現をしている理由は、君に対して好きという感情よりも魅力を感じているということ。
綺麗っていう表現は、女性にキレイですね！って意味もあるし清潔の綺麗も日本語にはある。ここでも高貴なイメージを表現している。
綺麗だからこそ、自分のような汚れた人間と一緒にいて汚したくないという思いが詰まっている。

はい、2番。
「誰かが偉そうに
語る恋愛の論理
何ひとつとしてピンとこなくて
飛行機の窓から見下ろした
知らない街の夜景みたいだ」

ここでも恋愛観が自分が他人とは違う事を示している。

「もっと違う設定で　もっと違う関係で
出会える世界線　選べたらよかった
いたって純な心で　叶った恋を抱きしめて
「好きだ」とか無責任に言えたらいいな
そう願っても虚しいのさ」

今とは違う「いたって純な心」ということは、今はそうでない事を表している。

ここからは繰り返しだからいくつか省略で、最後。

「それもこれもロマンスの定めなら　悪くないよな
永遠も約束もないけれど
「とても綺麗だ」

ここでもロマンスというフレーズが出てくる。
私はやはりこの2人は親密な関係でないなどと疑う事すらできなかった。

だいたいこんなもんなんだけど、もちろんラブストーリーやロマンスの定義はどうだとかそういう話はいらない。
少なくとも私たち日本人の感覚ではラブストーリーと聞いて、男が女に片思いをして最後まで終わっていくなどとは思わないだろう。ロマンスも然り。
私はこの曲に対して何の事前情報なしに聞いてそこを間違えたらしい。

【まとめ】
もし、この曲をまともな恋愛ができなくなってしまった人間が本当に”綺麗だ”という人と出会えたのに自分がどうしても冷めた恋愛として感じてしまう気持ちを表した歌詞として私は聞いて衝撃を受けた。
多分、ほとんどの人には共感も言ってる意味もわからないだろう。

【PS】
ミスチルのoverでも
「風邪が伝染るといけないから　キスはしないでおこう」って歌詞すごく好きだったんだけど、だいたいの人間と違う受け取り方してたの思い出したなあ。

歌なんて自分が受け取りたいように受け取って感動してるのが幸せだけどね。

俺がすげえなって受け取ったのとすごい近いのはサザンの
「逢いたくなった時に君はここにいない」これを聞いた時の衝撃があった。

この文章読み返すのも恥ずかしいし添削もしてないから誤字脱字あったらゴメン。そんじゃ！