ブレンド処理

2Dセルルックのアニメで、色と色の境界線をボカすのを私は「ブレンド処理」と呼んでます。

参考

GA 芸術科アートデザインクラス ノクレジットOP (中日字幕).mkv-00:00:15.724

この作品は服すべてに入れているのではなく、上着の質感としてブレンド処理を入れていて、シャツの方の処理が抜けているわけではありません。

GA 芸術科アートデザインクラス ノクレジットOP (中日字幕).mkv-00:00:49.050

制服は、設定でそのようになっているので、上着を着ていないなみこさんの服には処理が入っていないのが分かります。

この作品は放送をSD(いわゆるDVD画質)を想定して作られていますので、最近のHDでの放送を想定された作品の情報量が違います。ですので、なんとなくボカす、みたいなことをしても放送上見えなくなるのでぼかし幅が今よりも差が大きくあると思います。

この作品に関わったときに「ブレンド処理」というのを初めて聞いたように記憶しています。当時どんな作業をしていたか分かりませんが、撮影、つまりAfterEffectsで処理をしていました。なぜブレンド処理というのか聞いてみると「RETAS!のPaintManでこのような処理をブレンドと言う」と聞いたのですが、調べてみるとどうやら違っていて、「どこが語源なんだろう」と思いこの手の処理ができるものと名称をまとめました。

エアブラシ効果(PaintMan)

スクリーンショット 2020-05-16 18.48.45

BlurCel(CelFX)

スクリーンショット 2020-05-16 18.53.06

OLM Blur(OLM Open Tools)

スクリーンショット 2020-05-16 18.53.19

SelectBlur(F's Plugins)

スクリーンショット 2020-05-20 14.28.15

ColorBlending(Opentoonz)

スクリーンショット 2020-05-16 19.02.11

結局のところ……

一応CoreRetasも調べましたが、そもそも「PaintManで言うエアブラシ機能」がサイトの説明では見当たらず……当時業界で最も一般的だったREATS!シリーズではないのかTwitterで嘆いていたらこんな意見が。

もはや手に入らないソフトなので検証のしようもないですが、もしかしたらそうなのかもしれません。

それにしてもこの処理の名称、なんか決めたいけどどうしようかな……当分はブレンド処理でいいか。

参考作品


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