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原油暴落
WTI原油5月物が史上初めてマイナス価格となりました。6月物も43.4%暴落に。。。
コロナの影響で、世界経済の稼働停止が起こり、原油の需要と供給のバランスが崩れ、原油需要が大幅に落ち込みました。
原油が使われないことで原油貯蔵タンクが満杯になり、原油在庫を抱える維持費だけがかさむ中で、安くても原油を売りたい圧力が強くなり原油価格をさらに押し下げた形となりました。
そして、需要が大幅に落ち込んだだけではなく、供給過剰が原油価格を押し下げた原因でもあります。
今月のOPEC(石油輸出国機構)と非OPEC加盟の主要産油国で構成されるOPEC+の会合で、5月から日量970万バレルの減産(原油の産出量を減らす)をすることで合意しましたが、予想されていた日量2000万バレルの減産に至らなかったことが懸念され4月9日から再度下落していました。
為替相場が軟調な中で、原油価格下落が実体経済の先行きを反映しているように見えます。
今後、コロナウイルスの収束による製造業や航空業界の稼働再開で原油需要の増加、OPECプラスの減産が行われなければ、原油価格の回復は見込めなさそうです。
サウジアラビアは5月10日にも追加の協調減産の用意があるとして、会合を行うと発表しています。
主要産油国は減産せざる負えない状況ですが、どちらにしても、国益の多くをオイルマネーでまかなっている産油国には打撃となってきます。
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