名書「7つの習慣」考察。習慣③最優先事項を優先する
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」
今回は3つめの習慣である「最優先事項を優先する」についてです。
行き過ぎた時間管理が成長の邪魔になる
学生でも社会人でも、多くの人がその日の「スケジュール」を決めてそれに沿って行動していると思います。
最近では時間管理の本やアプリの流行もあり、多量の時間管理のノウハウで溢れかえっています。
僕もそうなのですが、この時間管理の影響もあって常に「時間がない」という感覚があります。
しかし現代人の労働時間は昔よりも短くなっているのです。なのに何故こんなに時間がないと感じてしまうのでしょうか?
実はここに大きな落とし穴があります。僕達現代人の多くはその日のスケジュールをびっしり埋めて、それを予定通りこなす事で自分が充実した人生を送れていると勘違いしています。
しかし、時間は管理できるものではありません。どんな人にも平等に流れています。
そもそもスケジュール通りに行くことの方が少なく、少しでもスケジュール通りに行かなかったら「今日は予定通り行かなくて最悪だった」と考える生き方は果たして適切と言えるのか?という事も考えないといけません。
コヴィーは管理すべきは時間ではなく「最優先事項を優先する」という行動の順序だと言っています。
人間活動の4つの領域
コヴィーは人間の活動を4つの領域に分けて考えました。それがこちらです。
・「緊急度」すぐに対応を迫られるかどうか
・「重要度」人生の目的や価値観にとって重要かどうか
多くの人は緊急度も重要度も高い第1領域に時間を割いています。しかしこの領域の事ばかりしていると疲労が溜まり、結果として最もやる必要のない第4領域に逃げて、無駄な時間を過ごしてしまいます。
第3領域は一見必要なようで、実はあまり必要でない事です。よく「忙しい」が口癖の人があなたの周りにいませんか?もしいれば観察をしてみてください。そういう人の多くが、第3領域の行為ばかりやっています。
コヴィーは人生を充実させるには第2領域に割く時間を増やし、それ以外の領域の時間を減らす必要があると言っています。
第2領域の特徴として、自分を成長させ、結果的に豊かな人生を送れるようになる事ばかりです。
スケジュールを考える際は第2領域の時間を増やす為に、他の領域の時間をいかに減らせるかが重要なのです。
スケジュールは「役割」「目標」をセットで考える
人は様々な役割があります。例えば僕であれば
「夫」
「父親」
「息子」
「ケアマネジャー」
「社会福祉士会の会員」
「地域の消防団員」
「学校のPTA会員」
こんな感じす。このように細分化すれば、ほとんどの人に複数の役割があることに気づきます。そしてその役割毎に異なる目標を設定します。
目標期間は1年、半年、3ヶ月、1ヶ月、1週間等、長期・中期・短期と期間を分けて設定すると良いでしょう。
そして目標の内容の根本の部分は「第2領域の活動を増やし、それ以外の領域の時間を減らす」という事から外れないようにすることです。
なぜこのようなスケジュール設定をするのか?それは最初に言ったように
「スケジュールを時間通りにこなす事が目的になる」
という状態になるのを防ぎ、目標を達成することに集中できるようになるからです。
例えばジムで運動をしようと予定した日に、残業しないといけなそうな仕事があったとします。その結果、ジムに行く予定をキャンセするかどうかという判断が必要になります。
その結果消化できなかった予定がたくさん出てくると思います。しかし「予定通り消化できなかった、最悪」と落ち込む必要はありません。
自分で大事な事が何か考え、判断することが大切なのです。自分の役割に沿った目標を達成させる為に下した判断であれば問題はありません。
時間に振り回されるのではなく、自分が決めた目標と優先順位に基づいて作成した計画を実行する力をつければ、自分の人生を生きる事ができるようなります。
ここから有料ですが、習慣③「最優先事項を優先する」に対しての僕の考察をまとめてみます。
ここから先は
¥ 100
サポートありがとうございます。あなたのおかげで頑張れます。これからも喜んでもらえるコンテンツを届けていくので、楽しみにしてくださいね😆