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名書「7つの習慣」考察。習慣⑥シナジーを創り出す

スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」

今回は6つめの習慣である「シナジーを創り出す」についてです。

シナジーとは、お互いの違いを尊重し新しいものを生み出す事

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シナジーとは個別のモノを合わせて、より大きな成果を得る事です。

これは最近だと全く異なる異業種同士がコラボして、これまでになかったサービスを作り、結果として新しい価値を生んでいます。例えば

・家電量販店のビッグカメラとアパレル最大手のユニクロがコラボした店舗展開

・紳士シャツ山喜と赤木乳業がコラボして、ガリガリ君をイメージさせるクールビズシャツ

・ローソンと介護業界大手のツクイがコラボして作った介護コンビニ

他にも挙げればキリがありません。

個人的に印象が強いのは西野カナの「トリセツ」

これは家電などの取扱説明書と、女の子の甘いラブソングという、限りなくマッチング不可能な2つを組み合わせた「シナジーソング」です。

上記のような全く異なるものだけでなく、同じ会社で同じような仕事をしている人同士でも考えの異なる他人同士であればシナジーを生み出せます。

しかしここで大きな壁にブチ当たります。それは人は自分と異なるモノや考えを否定的に捉えやすいということです。

そもそも自分と同じ考えや価値観を持っている人なんてこの世にいません。それなのに人間は何故か「なぜ私の考えが理解できないんだ?」と考え、相手を責めてしまいます。

まずはこの考えを修正しないことにはシナジーは創り出せません。人と他人は違って当たり前、そしてその違いを尊重し合うというマインドチェンジがスタート地点になります。

シナジーの成果は妥協ではなく、Win-Winから生まれる

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自分と考え方が違う人がいる時に、お互いの考えのすり合わせが必要です。

しかしここでほとんどの人がやっているのが「妥協」によるすり合わせです。そうではなく、シナジーを創り出すためには、お互いの異なる部分も含めて全て取り込んだ上で、これまでになかった「第3案」を生み出す事が求められます。

シナジー第3案

左の図が妥協です。妥協というのは、お互いの異なる部分は除去し、同意できそうな部分だけ採用するやり方です。右の図と比較して採用できる三角形の面積が小さいです。

しかし右図のように異なる部分も含めて、積極的に採用することで、A・B・妥協部分、そして第3案の面積部分が全て採用できます。

左図との違いは一目瞭然ですね。それだけ大きな価値を生むことができるということです。

この第3案を生み出すのに必要なのが、

名書「7つの習慣」考察。習慣④Win-Winを考える

ここでも説明させてもらった「Win-Win」になることを目指す事です。

そしてコヴィーは、シナジーを生み出す、つまりWin-Winになるにはコミュニケーションの深さが重要であると言っています。

そのコミュニケーションには3つのレベルがあります。

レベル1:防衛的コミュニケーション

相手を警戒し、隙きを見せまいとする守りのコミュニケーション。言質を取られたり、相手に押し切らせないようにする緊張したやり取りがされます。

このレベルではお互いが損をしない事だけを考える為、結果はWin-LoseかLose-Winで終わる事が多いです。

レベル2:尊敬的コミュニケーション

相手を信頼し、協力的な態度で臨むコミュニケーション。ただし、相手を立てる意識が強いため、深く感情移入するまでには至りません。

この段階では共感による傾聴に至らず、両者のすり合わせは妥協によってなされてしまいます。

レベル3:シナジー的コミュニケーション

互いに尊敬し、協力しあう事で生まれるコミュニケーション。互いの相違点をよく理解し、そこから大きな成果を引き出そうとします。


このレベル3に至る事で初めて妥協ではなく、第3案による大きな成果が生まれます。ではどうすればレベル3にまで到達できるのでしょうか?

ここからは有料になりますが、習慣⑥をどうすれば実際に活用できるのかについて書いています。


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