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名書「7つの習慣」考察。習慣⑦刃を研ぐ

スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」

今回は7つめの習慣である「刃を研ぐ」についてです。

4つの側面から己を磨く時間を作る

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最後の習慣である「刃を研ぐ」とは、これまでの1~6の習慣を実際に実行する為に必要な、自分自身のメンテナンス。

一言で言えば「人間力」そのものの向上を目指す事です。コヴィーは4つの側面から己を磨く事を説いています。

①肉体

②精神

③知性

④社会・情緒

これまでの習慣は

習慣①~③:私的成功

習慣④~⑥:公的成功

と位置づけられており、人は自分がまず成功している状態でないと人に貢献する事は難しい。まずは私的成功を収めてから社会へ貢献する公的成功を収められると考えられています。

①肉体

当たり前ですが、肉体的に健康でなく病気等で体調が悪ければ良い習慣を身につけるどころではありません。肉体的健康を保つ事が4つの側面で最も基礎であり、重要な部分です。

その為には食事・運動・睡眠の3つで質の高い習慣を身につける必要があります

・ウォーキングやジョギング、筋肉トレーニング等、日々の生活に運動習慣を身につける

・栄養バランスの取れた食事を行い、暴飲・暴食を控える

・十分かつ質の高い睡眠習慣を身につける

肉体的なコンディションが整えば、第1の習慣「主体的である」も続けやすくなります。

②精神

肉体的健康が整ってくると、自然にメンタルも整ってきやすくなります。

ここでは自らのメンタルをコントロールしやすくなる習慣を身に着けます。

例えばアンガーマネジメントを学び実践する。瞑想などのマインドフルネスを習慣化する。

リラックスできる音楽を聴いたり、自然の中で過ごす時間を作る事も有効です。

メンタルが安定することで、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」についても、深く考察ができるようになります。

③知性

肉体と精神のコンディションが整ってくれば、知識を増やし自分自信の知性を高めていく段階です。

その為には情報を取捨選択し、本当に自分が必要な情報を収集していかなければいけません。

そこで第3の習慣「最優先事項を優先する」が役立ちます。自分にとって最も有益な事に時間を使う習慣を身に着けられれば、知性の向上が期待できます。

④社会・情緒

①~③まで行けば、残りは公的成功を目指す段階です。

仕事やボランティアによる献身活動。さらには、これまでより次元の高いコミュニケーションを行い他者と新しく有益な関係性を築いていくことになります。

第4の習慣「Win-Winを考える」

第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」

第6の習慣「シナジーを創り出す」

これらの学んだ習慣を実行するのがこの社会・情緒的側面で求められることであり、4つの側面の中でも最も難易度が高いと言えそうです。

自分の活動自体がシナジーになる

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コヴィーは第7の習慣がもたらすのは「4つの側面のリニューアル」だと言ってます。

自分自身が鍛えられ、成長し、価値が高まればこれまでより多くの人に対して貢献ができるようになります。

そして自分自身の価値が高まっている事に気づき、自尊心が高まり、さらにこれまでできなかった事ができるようになる。

このように、究極的には自分のやっている事が自分自身にシナジーをもたらすということです。

その為には4つの側面を鍛えつつ、それぞれに必要な習慣を実行していく事が必要不可欠になります。

壁にぶつかった時は1~6の習慣のどれかが身についていないということ。そこを改善していくことで、螺旋のように高まっていく己へと成長ができるとコヴィーは説いています。


ここからは有料ですが、第7の習慣に関して僕の考察を書いてみます。

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