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ネット断食を1週間やった結果

ツイッターで宣言した通り、4/29~5/5までネット断食をやりました
ネット断食とは、簡単に言えばインターネットを使わずに生活する事です。
インターネットが使えないと、以下のような事ができなくなります。

  • ツイッターなどのSNS

  • ブログやYOUTUBE等のコンテンツ作成

  • アマプラ、ネットフィリックス、YOUTUBE等の動画鑑賞

  • ネットで分からない事を検索

ただし、自分は本が好き。しかし最近はキンドルの電子書籍をメインで本を読んでいたので、タブレットで電子書籍を読むのだけはOKというルールにしました。(ストイックな人なら、これも禁止にするのかもしれませんね)
この条件で1週間過ごした結果について書いてみます。

ネット断食中の過ごし方

ネット断食をやる前、ネットを使えないからこそ計画的に過ごさないと、ダラダラ無意味な時間を過ごす事になる事が分かっていました。
それを防ぐ為に家族で一緒に、断食中の1週間の過ごし方について話し合い、計画を立てました。その結果このような事に時間を使いました。

  1. 山奥のコテージで1泊2日の旅行

  2. 自宅の庭でBBQと焚火をする

  3. 自分の母親と姉と家族で久しぶりに食事をする

  4. 子ども向けのアミューズメントパークで、子どもと一緒に遊ぶ

  5. ショッピングモールでお買い物

  6. 読書(漫画も含む)

  7. 子どもとボードゲームやトランプ

概ね予定通り過ごせましたが、最初は空き時間にネットが使えない事にストレスというか違和感を感じていました。なんせこれまではちょっと手持無沙汰な時間ができたらすぐスマホやPCでネットサーフィンしたり、動画観たりしてたので。
しかし、2~3日でネットが使えない事にも徐々に慣れてきました。空いた時間は読書や漫画を読んだり、子どもと一緒にゲームしたりすると意外とあっと言う間に時間が過ぎてしまいました。
正直結構楽しかったです。前半はネットが使えない事にストレスを感じましたが、後半はむしろ使えない事が当たり前な感じになってきたので、目の前の事を全力で楽しめるようになってきました。

ネット断食をやって感じたメリット

①メンタルが落ち着いてきた

僕は本業でも多くの時間をPCやタブレットを使って仕事をしています。
そして、これからの先行き不透明な時代。会社に長く勤めていても給料はほとんど上がらない。加えてコロナ禍、中国のロックダウン、ロシアの戦争問題、脅威的な円安・・・etc
このような状況で、収入源が会社の給料一つというのはあまりにもリスキーであると考えた僕は数年前から副業として、ブログの運営などを始めました。
普段は会社で働き、仕事以外の時間(出勤前や帰った後、休日の時間など)を副業で稼げるようになるよう頑張ってきました。
その頑張りもあって、最近少しずつですが副業でも収入が得られるようになってきました。
しかし同時にネットに触れる時間が増える事で、僕の中で焦りや不安といった感情も大きくなってきました。

  • ネットでは自分より早く、多くの金額を稼いでいる(ように見える)人がたくさんいる

  • それなのに自分は大した結果を出せていない

  • こんなんで、家族をちゃんと養っていけるのか?

ネットの世界は、多くの情報に触れる為、自分よりスゴイ人の情報が嫌でもたくさん飛び込んできます。そしてそのような情報に触れる度、「自分は全然ダメな奴だ」と考えてしまいます。その結果

「何やってんだ俺、もっと頑張らないと。このままだと家族全員路頭に迷う事になるかもしれないんだぞ」

こんなネガティブな思いで頭がいっぱいになり、常に焦りや不安を感じていました。
でも、もう一人の自分は常にこう言ってました。

「もう疲れた、休みたい。なんでこんなに頑張らなきゃいけないの?」

このメッセージに自分は気づいていました。しかしその度に
「甘えるんじゃない。そんな甘い考えじゃこの先やっていけないぞ」
自分の心の声にフタをして、ずっと頑張ってきました。しかしこういうのは必ずツケが回ってくるものです。イライラする時間が増えてきて、その結果家族や同僚などの周囲にそのイライラをぶつける事が増えてきました。
そうなると周りとの関係も悪くなり、その事にさらにイライラ・・・
正に負のスパイラル。そんな状況を変えたいと思い、色々と勉強した結果、ある一つの事実に気付きました。それは

「成功している人ほど、頑張るのと同じかそれ以上にきちんと休んでいる」

例えば筋トレ。筋トレは筋繊維が切れるくらい体に負担をかけた後、超回復と呼ばれる休む時間を作る事で、結果として以前より筋肉が大きくなる。
人間も一緒。「鍛える・休む」これがセットで初めて成果が出る。それなのにこれまでの僕はずっと「鍛える」ばかりやってきて「休む」をしてこなかった。それじゃダメージばかりが蓄積して結果が出ないのは当然ですよね。

しかし分かっていても、ネット断食最初の2~3日は不安でした。

「マジでこんなのんびりやっていていいのか?」
「他の人は今この瞬間も頑張っているのに、何もしてない自分は大丈夫なのか?」
「休んだ結果、もう以前のように頑張れなくなったらどうしよう」

本当、こんな感じですごい不安と焦りの感情が凄かったです。僕は今までのんびり休んでいる人を見ると
「サボってないでもっと頑張れよ」とか思ってました。しかしいざやってみると、実際のんびり休むのって実はスゴイ難しい。
日本人が休むのが下手なんて言われる理由が、自分自身がやった経験から理解できた気がします。
ただ、何もやらない事に慣れてくると、少しずつですが不安や焦りの感情が無くなってきました。その理由は、多分頑張ってない自分として過ごしていても全然問題が無かったからです。
これまではもっと頑張ってお金を稼がないと生活ができないと思っていました。でもネット断食やってみて、実はそんなにお金を稼がなくても十分幸せに生きれる事が分かってきました。

  • 朝自然の中をウォーキングする

  • 読みたい本をゆっくり読む

  • 家族と会話したり、一緒に自然の中で過ごしたりする

  • 夕食を皆で作って食べる

僕はこういうささやかな事で十分幸せに生きれる事が分かってきました。
もちろんお金はゼロでは生活できませんが、自分が思っているより少ないお金でも幸せに生活ができる事が分かりました。その結果、不安や焦りのネガティブな感情が減って、メンタル的に落ち着いて過ごせるようになってきました。
もちろんこのネガティブな感情が全くゼロになったわけじゃありません。でも、今までより少なくなった事を感じますし、その結果周りにこれまでより優しく接する事ができるようになったと感じています。

②家族と一緒に過ごす時間が増えた

僕はこれまで本業+副業に多くの時間を割いてきた結果、本業が休日でもなかなか家族と一緒にゆっくり過ごす時間を確保できていませんでした。
「今より稼げるようになったら、家族と旅行したりして一緒に過ごす時間を増やせるぞ」
そう漠然と考えて頑張ってきました。しかし、収入が増えても「まだ足りない」という感覚がなかなか無くならない。その結果、いつまでも一緒に過ごす時間が増やせない。
これはおかしい・・・一体自分は何がしたいんだ?そう思うようになりました。
「家族で一緒に過ごすにはお金がいる」
この発想を一度疑う必要がありました。しかし冷静に考えてむると一緒に暮らしているのだから、一緒に過ごす時間を増やす事はやろうと思えばすぐにでもできるはずです。
別に豪華旅行しなくても一緒に過ごす時間は作れる。ただその為に必要なのはお金じゃなくきちんと「時間」を作る事
だから思い切って休日副業に当てていた時間を、このネット断食中は家族と過ごす時間にフルコミットしました。その結果、家族とこれまでで一番一緒に過ごす時間を作る事ができました。なんせ本業も休みなので丸1週間ですからね。普通はなかなかできないです。
でも結果として、この時間がとても充実したものになりました。
これまではタイトなスケジュールでずっとやってきたので、食事も夕食などはスピーディーに食べて片付けして、睡眠時間確保+寝る前の読書時間1時間確保の為に素早く就寝。休日であっても日中の時間の多くは副業とやらなければいけない家の仕事などに時間を使っていたので、家族とゆっくり過ごす時間はありませんでした。
でも、この1週間はそんな事をする必要が無い。いや、逆に言えばできないわけです。
そうすると自然と会話したり、一緒に過ごす時間が増えました。特に食事をゆっくり食べる時間が作れた事が、予想以上に幸せな時間だと気づきました。
これまでも一緒に食事はしていたのですが、子どもはTVを観ながら。妻はスマホをいじりながら。自分はやらなければいけない事があるので掻き込むように食事。
これまではそれが普通の感覚で、我が家の日常でした。しかし今はこう感じます。

なんて勿体ない過ごし方をしてきたのか!!

この記事を読んでいる人で、これまでの僕と同じような食事の仕方をしていた人は試しにやってみてほしいのです。
家族、友人、恋人。大切な人との食事。その時にはTVはつけず、スマホも見ない。リラックスできる音楽を軽く流しながら、ゆっくり味わうように食事をし、他愛ない会話の楽しむ。
そんな何でもないような事。それがどれほど幸福な時間であるかという事を感じてもらえると思います。
1日3食は無理でも、特に夕食だけでもやってもらいたい。何故なら夕食は1日の仕事を終えた後の食事であり、もっともリラックスできるし、もっとも豪華な食事を食べる事になりますよね。その時間がとても充実するだけで、人生の幸福度が爆上がりする。
その事を今回のネット断食で理解できました。これは全くお金がかからないのに、それでいて効果は抜群だと思います。

③ネットの便利さを本当の意味で理解できた

現代はネットによるサービスが無料、もしくは格安の金額で誰もが当たり前に使えます。しかしネット断食をして分かったのは、ネットによるサービスがどれほど自分達の生活を豊かにしてくれていたのかと言う事です。

  • 分からない事は検索すればすぐ答えが出る

  • 欲しいものは、アマゾンや楽天でポチればすぐ送られてくる

  • 面白い動画が無料、もしくは格安の値段で幾らでも見れる

  • 見たい本や漫画は、電子書籍でダウンロードすれば本屋に行かなくても秒で読めるようになる

  • 色々なジャンルの音楽がYoutube等を利用すればほぼ無料で聴ける

  • 現金が入った財布が無くても、スマホのQRコード決済使えば買い物ができる

  • LINEなどのツールで無料でチャットや音声通話ができる

他にもたくさんあるけど、ザっと挙げてもこれくらいはすぐ思いつきます。これ、別に現代を生きる僕達からすれば当たり前のサービスだと感じていると思います。
でもネット断食中はこれらのサービスは使えません。そこで嫌という程理解できました。

「ネットってスゲーんだな」

「こいつ何言ってんだ?」って思ったあなた。これ、本当にマジですよ。試しに数日でいいのでネット断食やってみてください。
僕達がいかに便利で快適で豊かな人生を送れているのかが分かります。そしてその豊かさにネットが大きく貢献しているという事が。
現代は、ネットが発達した事により人類史上最も幸福な時代。そのように言われる事があります。しかし僕自身はこれまでピンと来てませんでした。

「物価が上がっているのに、給料は全然増えない現状のどこが幸せなの?」
「こんだけ色々な格差が拡がっているのに、一体どこが幸せなんだ?」
「人間関係のストレスとかSNSとかのせいで、むしろ昔より増えてるんじゃない?」

こんな風に思っていました。ただ僕はネット断食をして改めて思いました。
ネットが無くても確かに生きていける。しかしネットと上手く付き合う事ができれば、より豊かに、より幸せに生きれる事ができるという事が。
このネットのサービスがある人生を当たり前に思っちゃいけない。こういうサービスを作ってくれた人達に感謝しながら利用させてもらう。そういう気持ちが大切であると感じました。

まとめ

ネット断食1週間。結論としてやって本当に良かったです。
ネットによるサービスがいかに自分達の人生を豊かにしているかに気付くきっかけにもなったし、何より自分がどんな事に幸せを感じる事ができるのかに気付くきっかけになった。

一方でネットは素晴らしいサービスであるからこそ、その付き合い方が大切だと思いました。素晴らしいからこそ、気づけば異様なまでにその世界にのめりこんでしまい、抜け出せなくなりリスクがある。
そうなるとネット依存になってしまいます。ネット依存は薬物依存やアルコール依存症と基本的に一緒。人生を破綻させてしまう事になります。
僕自身、毎日ネットを使って仕事をするからこそ、その距離感が分からなくなる事があります。だから今後も定期的にネット断食をする機会を作ろうと思います。
もしまだネット断食をやった事がない人は、まずは1日だけでもやってみる事をオススメします。最初はストレスかもしれないけど、やってみるとこれまで気づけなった事に気付ける機会が得られると思います。
その結果、自分の人生が良い方に変わるきっかけになると僕は確信しています。

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