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弟を殺したのさ [河合の一人語り #4]

悪夢

多分衝動的に殺してしまった。理由は、はっきりとしていないが計画もなにもなしに殺しているのでまあ日頃のストレスとかじゃないだろうか。

初めに考えたことは、隠蔽である。どうにかして無かったことにできないかと場所は弟の部屋であり、扉を閉めておけば中身を見られることはない。考える時間はある。

だが、血痕や指紋が残るし、そもそも動かすことができない。いなくなればすぐ分かる訳で、無理があった。

次は、逃亡である。逃げだそうと、逃げれるわけないのに

故に次は、自首するわけだ。理由は簡単、罪を軽くしたいわけだ。
その為に、言い訳、弁解、自分の正当化のための言葉を吐く。

まず親に言ってみる。母に言う。父に言いたくなかったのか、先にあったのが母だったからか理由は定かではないが、あーそうみたいな反応して、弟の部屋に向かっていった。

とりあえず、捕まって裁きを受けることが確定したので、落ち着いたのだろう。さっきまで考えていなかったことがあふれてきた。

俺、高卒確定だなとか、バイトのシフトどうしようとか、あーじゃあいつらにもう会えないねとか、あの子に何も言えないままお別れかとか。

ホントに死んでるんだけどという声で、思考が戻される、今後のことも考えて、ごめんなさいと謝ってみる。謝るなよと怒鳴ってきた。

まあそうだよね、となったと同時に、今までパニック気味だった思考が元に戻っていく。

何故、弟を殺したのか。俺よりもガタイがいいのになんで殺されているのか。そもそもなんで弟の部屋に入っているのか。

何で実家にいるのか。俺には返り血がついてないのか。ことが起こる前一体俺は何をしていたのか。

と、そこまで考えて分かった。これは夢であると。


つまり

㋘つまり、夢の中で弟を殺してどうするかをむちゃくちゃ考えてたら、最終的に夢であることに気づいてしまったてこと。

そういうことですね。まさしく悪夢ですよ。

㋘そんなに怖くなくね。

だってさ、隠蔽しようとして無理そうだから、逃亡しよう。それも無理だから最後は言い訳と詭弁をつかって何とかしようとしてたんだよ。最低じゃん。

俺って追い詰められたらこんな風になるんだっていうシミュレーションを見せられたんだ。かっこよくもないし、信念とかも感じられない。我が身大事な屑やろうって認識させてくるんだぜ、これが悪夢じゃないなら何が悪夢だよ。

㋘好きな子から、じゃあ○○くんと結婚すればいいんじゃないですかって例えに出されて他の女の子に言われた後に、あーやっぱ俺って恋愛対象外なのかなって勝手にへこんで、その子の好みがスポーツできる人って聞いて、もっとへコンだあとに天然馬鹿って罵倒され、化粧してない女はかわいくないともとらえられる失言をかました後、凡ミス連発の謝罪祭りを開催して、頼り所のないかっこ悪い所さらしてる方が悪夢じゃないか?あ、騙されて連帯保証人になってそうとか、子供が出来たって嘘つかれて養育費はらってそうっていわれたのも追加しとくか?あ、キモいって言われてたよなえーーと

まとめ

テンパってるときや、本当の危機にこそ自分の本性というモノが分かる訳でみなさんも自分が唐突な殺しをやっちゃた後どんなことをするのか考えてみてはいかがでしょうか。恥じてしかるべき本性がわかったんなら、そこから自分が次にすることも見えてくるはずです。改善することは今からでもできるのですから。

㋘無視すんなよ。 ん、弟を殺した動機ってもしかして弟が彼女を自慢してきてとかじゃないのか。





㋘無視すんなよ。



河合聡:記事を書いてる人
永遠に就活が終わってくれないので病みかけていた男。文章を書くのが好きといっておきながら10ヶ月何もかけないままだった。5つぐらい下書きのままである。

㋘:ツッコミの人
就活も無事いきたいところに進むことができた人。めでたいね。






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