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ハサミで描かれたのは、精神世界か。
国立新美術館で開催中の企画展『マティス 自由なフォルム』を見に行きました。
油絵だけでなく、彫刻や衣装デザインに取り組み、後に"切り紙絵"という独自のスタイルを確立したマティス。
幼少期に切り紙をした記憶があるからなのか、どこか遊び心を感じて愉快な気持ちになりつつも、精神的なものも感じて、心身が軽くなる自分もいた。
何かに捉われていない、その鮮やかな色彩と自由なかたちは、心を豊かにする。
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濃さの違う"青"を重ねていて、立体的にも見える。
油絵と彫刻の要素が合わさっているように感じた。
フォルムが美しく、しばらく目が離せなかった。
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息をのむような、色鮮やかで大きな作品。
デザイン的でありながら、それだけではない。
見ていると、自分の表情が和らぐのが感じられた。
世界の明るさに気付かされ、見える景色にも光が増した。
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ヴァンスにあるロザリオ礼拝堂の建築に携わったマティス。
これぞマティス芸術の集大成。
再現された空間でも、現地を想像しながら見ていると、心が救われるような気持ちになった。
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左:《日傘を持つ夫人》
右上:《小さなピアニスト、青い服》
右下《ポリネシア、海》
近頃、海や海中生物の動画を見ては癒されている僕にとって、特に《ポリネシア、海》に惹かれました。
幸せな時間を過ごさせてもらいました。
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