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2019.04.25 死の前歯痛

駅のホームで、人が担架に乗せられるところを見た。顔が真っ白だった、死んだ祖母と同じだった。

今日から劇場研修で照明のオペを担当する事になった。でっかいムービングライトが横にたくさんあるのだが、照明を消すとでっかいムービングライトがスッとまっすぐに首を下げる。死んだかと思った。

たんぽぽの綿毛は唯一ぐしゃぐしゃにしても許されるから好きだ。ぐしゃぐしゃにされたたんぽぽの綿毛がさっきまで付いていた茎は、これからどう生きていくんだろう。私はたんぽぽを死なせてしまったのかな。

死の瞬間に触れる経験は人生そう多くない。しかし、死んだものなら日常的に見ている。私は卵の事を「命〜」と言って食べているし、墓場は死の集合住宅だ。死んでから有名になった作家たちは、もう二度と新作が作られないという付加価値が、魅力の割合の結構なパーセンテージを占めている気がする。

イヤ、ふと思っただけです。

高校の時の部活で死について話し合ったことがあって、そのとき私以外の全員が死ぬのは怖いと言っていたのを思い出した。例えば死んだらどうなるのかわからないとか、死後残された人たちを想うと…とか。死んだらどうなるかってのは将来の不安と同じカテゴリーに入るのかな。私はなるようになれと思って生きてるから、なるようになれと思って死ぬんだろうなぁ。


歯が痛い。前歯の一本だけ。虫歯じゃなくて神経の痛みなので、歯医者に行っても痛み止めを処方されるだけだった。悲しい。歯の痛みって頭痛と比べるとよっぽど出会う回数が少ないから、痛み止めの効果が切れた時に毎回新鮮な気持ちでイタタってなる。去年の秋頃に一回神経の歯痛を経験しているが、その時よりもイタタが強いのでご飯がまともに食べられない。パンをちぎって口の奥に押し込む事でどうにか対処した。

寝!

本買ったりします、『不敬発言大全』が今一番気になっています。