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料理の仕事はチームワークが全て



フードスタイリストの河合真由子です。
久々の投稿になってしまいましたが、引き続きフードスタイリスト、フードコーディネーターを目指す人のためにどんなふうにしたらなれるのかがわかる情報を発信していきたいとおもっています。

今日はフードスタイリストとしての仕事の進め方についてのお話をします。普段、どんなふうに仕事をしているのか、具体的にイメージが沸けば、目標設定もしやすくなるとおもいます。

料理の仕事は一人では成立しない。

撮影にしろ、レシピ開発にしろ、この仕事は一人で成立する仕事ではありません。撮影なら、カメラマンやデザイナー、ディレクターなどいろいろな人と協力をしながら進めていかなければなりません。関わる人たちに対して何も確認作業なしに、いきなり、リース屋さんにいって好きな器を好きなように借りてスタイリングできるわけではありません。

レシピ開発も、最初に仕事の進め方を確認してから、作業をはじめないと、最終的に納品したレシピについて、こんなものを頼んだはずではなかった・・・ということになりかねません。


昔、テレビの生放送で、当日一部材料を持参し忘れたことがありました。幸い、それがなくても料理は成立するので、そのまま料理を盛り付けていたら、演者さんのセリフにその持参し忘れた食材について言及するシーンがあったそうで、本番直前にディレクターさんから指摘を受け、かなりバタついたことがあります。

自分にとっては些細な間違いや、ちょっとしたアレンジであっても、それが大きく問題になることがあります。
特に、初めての現場や、初めましての方たちと一緒に仕事をする際には、どの程度までが許容なのか、どこからが許可が必要なのかの線引がわからないため、慎重すぎるぐらい、細かく、丁寧に確認作業を繰り返し仕事をしています。


フリーランス(個人)で活躍する人であっても、まわりの人たちときちんとコミュニケーションをとりながら仕事をすすめることはとても大切です。

とても、ベタですが、報連相が本当に大切な仕事です。


クライアントも巻き込んでみんなで全員野球が理想

わたしが考える、うまくいっているなと感じる現場は、みんなで一つのゴールに向かって率直に意見が出し合える現場です。
撮影現場でも、メニュー開発でも、カフェの立ち上げでも、フラットにそれぞれのプロフェッショナルな立場から、きちんと筋道をたてて意見が言えること。
つまり、クライアントも巻き込んで一緒にブレストしてみんなで解を出していくほうが最終的にはとてもよい結果がもたらされることが多いです。

そのためには、クライアントとの関係の構築にも労力が必要です。
クライアントに心を開いてもらうためには、まずは自分自身がクライアントのプロダクト、サービスのファンになること。忖度ではなく、一消費者として自分なりの目線でいいな♪とおもう点を発見することです。
私は、最初にクライアントに会う前に、まずは実際に商品を食べたり、お店に足を運んだり、と普通の消費者としてまずそのクライアントのお客さんになります。

HPなどから得られる情報も大切ですが、ご相談いただく時点で、そもそもHPなどの既視情報では見えてこない強みや良さがあると予想されるからです。そして最初にお会いしたときにその自分なりのいいな♪とおもった点をさらっとお伝えしています。


そうすると、そこからクライアントとの関係がより開かれたものになっていきますし、リアルなユーザー目線からの意見や提案は信憑性を増します。

返報性の法則ですが、こちらが相手に対して強い関心を持って本気の提案をすればするほど、相手もこちらの意見に関心を寄せてくれるようになります。すると、自然とクライアントも含めた一つのチームが出来上がっていきます。

心理的安全性が確保された現場では、変に遠慮して発言を控えたり、無難な提案で収めることなく、お互いがお互いの意見を尊重し、よりよい解にたどり着くと思いますし、実際にそういう現場をこれまで何度も経験してきました。

特に撮影現場では、このクライアントを含めた一体感が個人プレーでは決して作り出せない最高傑作を生み出すと思います。(※ここでいう最高傑作というのは芸術的に優れた最高傑作という意味では決してありません。)

チームワークをスムーズに運ぶためには、興味を持って人に関わること


個人が輝く時代ですが、それでも、この仕事は一人では成立しません。チームワークをスムーズに運ぶためには、関わる商品やサービスに対してはもちろんですが、人にも興味を持って関わることが大切です。
挨拶やお礼等はもちろんですが、相手が大切にしていること、専門分野について質問をしてみること、相手との人対人のコミュニケーションが大切です。相手にとっては当たり前でも自分にとっては特別であったり、ものすごいことというのは往々にしてあるもの。自分なりの相手の良さや強みを引き出すことで、相手の自己重要感を満たし、想像以上のシナジー効果が発揮されることもあります。

人は鏡です。相手に興味を持って関わることで相手の良さを引き出し、相手も自分のことに興味を持って関わるようになれば、自分では気づかない良さを引き出してもらえると思います。


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