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そんなこと・こんなこと

思ってはいけない
言ってはならない
自分の意に反する人の言動・事象にたいして
そう強く、ものすごく強く思っていた。

例えば、この人香水キツイ
この人、食べる姿勢が悪すぎ
みたいなことも。
そう思う私が、どこか・なにか、悪いのだと。

そんなこと思ったり言ったりしたらいけない。
こんなこと思ってはいけない。

なんで そんなこと に、拘っていたんだか。
これも、やっぱり環境や親なのだけど。
閉鎖的な意味で自分がなくなるという点でラクなことも多かった。
これが息苦しくなると、ラクだったことが恨み辛みが増々になり
自分のしてきた選択を忌々しく思う。

そういう自分の気持ちに言葉を当てない限りは
なんとなくジトっとした思い冷たい感情をふわっと遣り過ごしてしまえる。
でも、いったん違和感を確認してしまうと厄介。
うっかり目に入った睫毛のように、取りのぞくまで違和感も痛みも涙もながれる。
ず~~~~んとこびり付く黒いヤニのようなものが、思考や時間をからめ取る。妙な焦燥感とイライラと無気力と訳のわからない渇望感
そんなこと なのにイチイチとらわれている。
でも、これも多分、麻痺していくものなんだと思う。



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