おしまい
泣きそうな気分になった。
「もう終わってしまった」という事実が私にやけに寂しさを覚えさせる。いつだって、『終わり』や『さよなら』は人を悲しませるのだ。
誰も知らない終わりが私を襲う。みんなが知らない、私の終わり。
終わりが始まり?終わりは終わりだ。
泣きそうな気分になった。
なのにみんなは笑っている。なんにも知らない、私の知らないみんな。
泣きそうな気分になった。
どうせなるだけで、泣いたりなんてしない。
泣きそうな気分になった。
でも泣かない。
泣きそうな気分になった。
でも泣けない。
私はただ黙って、暗闇に目を瞑る。
ああ、今日も1日が終わった。
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