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偏るのが嫌いなデザイナーは境界線の間を歩くのが好きな猫

私たちはどこかの間にいることが多い。
論理的なビジネスと、感覚的なお客様の間に立ったり
ディレクターとエンジニアの間にいたりする。

川の流れなら半ばにいることも多く、上に行って色々聞いてきたり、半ばで石の置き方を変えて流れを整えたり、川の下まで降りて、デザインが気持ちよく海に流れ出る最後のひと押しについて考えたりすることもある。

どこか蚊帳の外にいることがある。偏らないことで誰かの皮を被って外の世界を見ることができる。境界線を歩く猫だ。

「このサービスが誰のために、どれだけの労力をかけ、どう役立つ形でここにあるのか。」
「このサービスは誰が見て、どんなものを得れるのか。それは伝わる形になっているのか」
「これはユーザーのためになるのか」
「ユーザーが求めるものが絶対に正しいのか」

境界線を歩く猫は偏らず、時々外から眺めて、偏らないように物事を見ようとしている。私たちはデザイナーでありながら、境界線の外で物事を捉えては意見をすると思う。どうか時々耳を傾けてほしいと願う。

「偏らないができる」理由に「強い気持ちを持ってる人がいること」を忘れてはいけない。誰かが強い気持ちで作ったものをみて、偏らないで済むようになるのかもしれない。

偏らないでいるはずが、偏っていることもある。それも忘れてはいけない。

偏らないは、誰かのおかげでできていて、偏らないつもりが偏ってることもあると言うソレを忘れてはいけないね。

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