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教え方がうまい人は何をしているか?
はじめに
Twitterで拡散された青田さんの投稿があまりに秀逸であったので、備忘録として書きまとめてみたいと思います!
ありがたい言葉は写経して自分の血肉としたいのです。
今回のテーマ、
「教えるのが上手」な人はどんなポイントを工夫しているのか。
全般読み通して思いました。やはり一番大事なのは、思いやり。
「どこまで伝わっているんだろう...」
「どうすればもっと簡単に理解できるだろうか...」
みたいな思いやりが一番大事でした。
ただ、思いやりだけで説明が上手になるかと言うとそうではないので、
フレームワークにしてくれたのがこの投稿の素晴らしい点です。
一応、自分でもツイートしておこう。「あれうちの会社の壁に貼ってありましたよ」とか「チームのSlackで流れてきました」とか教えてもらって、少し恥ずかしいけど広まっているようでありがたい。 pic.twitter.com/kXTEWsRZPD
— 青田努 (@AotaTsutomu) January 31, 2019
1. 前提の確認
うまい人は、
相手の前提となる知識や経験を確認する、もしくは推し量る。
まだまだな人は、
相手の理解度などを踏まえないまま、説明に突入してしまう。
相手を天才と思って話すのか、相手を小学生だと思って話すのか、
自分のスタンスを決めることが始まり。
聞ける関係なら、ざっくばらんに聞いちゃうのが良いと思います。
「川井くんはサーバーについてどれくらい知識ある?」
「Phantom 4 Pro飛ばしたことある?」
みたいな力量がわかりそうな質問をするのが良いということですね。
相手の知識や経験が豊富だったなら、省略できる説明も見えてくるし、
逆の場合は、追加で説明が必要な項目も増えてきます。
相手の理解度を推し量るのって今回のフレームワークで一番難しい点かもしれません。
2. 構成の工夫
うまい人は、
相手がわかりやすいように、伝える順番や展開を工夫する。
まだまだな人は、
自分が伝えたい順、もしくは頭に浮かんだ順に説明してしまう。
(2.と3.を元の投稿からあえて順序逆にしています。)
これは一番大切な項目と言っても過言ではないと思います。
大項目から説明を始めて、次に中項目小項目と細分化してくれるだけで、なんかわかった気になります。
逆に、小項目から話をされても、全体像が掴めず、「今何の話をしているんだ?」という状況になりがちです。
では、どうすれば構成を工夫できるのでしょうか。
伝えたい内容が体系立てて整理できているかがポイントだと思います。
大学の論文では大抵、
背景、現状、課題、研究の目的、検証方法、検証結果、結果および考察、結論。みたいな順序でまとまっていて、研究の目的と結論だけ読めば大筋は理解できるようになっています。
説明の順番も、論文に限っていえば、
1. 「〜〜〜〜〜〜という背景があり、」
2. 「現状〜〜〜〜〜〜という課題があります」
3. 「そこで、〜〜〜〜〜〜という目的で〜〜〜〜〜〜のしました。」
4. 「〜〜〜〜〜〜という結果が得られ、〜〜〜〜〜〜という結論に至った」
のような形であれば、大枠を理解できます。
「教えたい内容」には、プロジェクトの概要説明、担当して欲しいタスクの導入、などなどいろいろな種類ありますが、それぞれふさわしい体系化、フレームワークがあるはずで、当てはめてみるのが良いと思いました。
3. 範囲の提示
うまい人は、
これから教えることは何のどこまでについてなのか、範囲を伝える。
まだまだな人は、
これから伝えることのゴールが不明なまま、説明を続けてしまう。
範囲の提示は、聞き手にはもちろん、自分のためにも役に立っていると思います。(8つのリストの中で、自分が一番疎かにしている項目でもありました。。。)
ではどうすれば、範囲を提示できるのか。
2. ができていれば、とても楽です。
〇〇という全体という枠組みの中で、今日はこの項目について教えます。
で終わりです。
4. 比喩の活用
うまい人は、
相手が分かっているであろうものに置き換えて、概念や概要をイメージさせる。
まだまだな人は、
他のものに置き換えた方がわかりやすいものも、そのまま伝えてしまう。
小技ですね。
相手が分かっているもの。
野球でいうとピッチャー(くらい大切)など。
ちなみにこの記事は、(朝ズバの)みのVPのようなものです。(例えが古すぎました)
比喩は、イメージが強く残るので、内容伝達の効果抜群です。
ただ、注意したいのは、比喩が強力すぎて本当に伝えたい内容と解離がある場合でしょうね。
5. 情報量の調整
うまい人は、
相手が処理できるように、伝える情報量をコントロールする(絞る)。
まだまだな人は、
相手の処理力を超える量の情報を伝えてしまう。
もはやこの記事自体、文字数過多で反省しかないのですが、
消化できる量だけ供給する、と言う考え方は大切だと思います。
6. スピードの調整
うまい人は、
相手の理解が追いつくスピードに調整して話す。
まだまだな人は、
相手の理解が追いつかないスピードで話してしまう。
昔、先輩に「突かれて困る部分は早口で話して、相手に質問する隙を与えるな」と教えてもらったことがありますが、その先輩は今どうしているのでしょうか。笑
相手の理解が追いつくスピードに調整して話す、
これはQ&Aが効果的です。
「ここまでは大丈夫でしょうか?」と要点要点で聞いてみる姿勢が大切です。
7. 語彙の選択
うまい人は、
相手にとってわかりやすい言葉を選んで使う。
まだまだな人は、
自分はわかるけど、相手にはわからない言葉を使ってしまう。
これ、エンジニアの世界で本当によくある話だと思います。
説明の途中で、専門用語が出てくると、「???」が脳に焼き付いてもうそこから先が全然わからない、と言う状況によく陥るからです。
専門用語を使う時は、噛み砕いて説明できないか工夫するようにした方がいいと言うことですね。
8. 相手のケア
うまい人は、
相手がいま説明についてこれているか観察し、都度調整する
まだまだな人は、
相手の飲み込み状況を考えず、自分が吐き出すことに意識がいってしまう。
これは、「思いやり」の範疇。
「伝えたからあともうできるでしょ。やって」といって、次の日ほとんどできてなくて、「何でできてないの!!」と叱るくらいなら、最初から丁寧に伝えた方が無駄な時間が少ないのは明らか。
現実的には時間の制約などがあり、いつもうまくケアできるかどうかはわかりませんが、「相手の理解度を把握する」姿勢は常に持っていたいですね。
以上、「教え方がうまい人は何をしているか?」と言う投稿の写経でした!!
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