昨日(2024/09/23)発表されたサム・アルトマンの個人ブログを紹介していきたいと思います。内容自体は短く、簡素な英語のためパッと読める内容です。
要旨
数千日(=5年〜30年程度)で超知能(=人類を超えた知能)が登場する
AIは個人を代理してタスクを実行するアシスタントのような存在になる
AIを提供するための膨大な消費エネルギーの問題を解決する必要がある
気候の修復、宇宙植民地の設立、物理学の全解明といった驚異的な成果
AIに仕事が奪われる心配は不要。人々は創造し、貢献する本能的な欲求
感想
AIが人々の役に立つというテーマはあえて表現しなくても誰でも理解している話だと思いますので、今回のブログのメッセージはリスク面の強調だと思いました。AIによる知能拡張をなるべく多くの人に提供するためには、エネルギーの問題を解決する必要があります。「インフラを十分に構築しなければ、AIは限られた資源となり、戦争の原因となったり、主に富裕層のための道具となる可能性があります。」と書かれている通り、AIを限られた資源としないための努力が今後必要となってくるのでしょう。
「AIが限られた資源となる」のがどういう状態かイメージがつきませんが、例えば「アメリカでは無制限でChatGPTが使用できるけども、他の国では電力消費の関係でChatGPTの使用量が1人1日1回までに制限される」といった状況が発生することがあり得るのでしょうか。そうなってくると経済活動にも差が生じてしまうので確かに富裕層の道具となる可能性はあります。「戦争」にまで発展するかどうかはわかりませんが、インフラの拡充は重要なポイントとなってくるのかもしれません。
全訳
おしまい!