自サイトのAnalyticsをMatomoに変えてみた
新型コロナウイルスによる一連の対応とはまったく関係なく、先日、研究室の連絡手段として slack を導入しました。そして、そこでのやり取りをストックとしてまとめたりするために、別に Wiki を立ち上げました。Wiki のシステムとしては、使い慣れた Dokuwiki を選択し、メンバーの利用状況を把握するためにアクセス解析のプラグインを導入しようとしたところ、管理ページに見慣れない名前がありました。しかも、Google Analytics (GA) 用プラグインよりも上位に...
「Matomo (マトモ)ってなんだ...?」
調べてみたら、「GA に代わるオープンソースのプログラムで、自分のサーバにインストールして使える」ってあります。もともとは、Piwik というプログラムだったものが数年前に名称を変えたようです。国連や欧州議会、NASA のような公的な機関から、Red Bull、HUAWEI のような世界的企業まで、世界中で数多くのユーザに使われています。
日本のユーザ会もあり、関係文書が日本語化されています。インストールも簡単そうだったので、さっそく導入してみました。GAではなく Matomo を導入した一番の理由は、Google さんに個人データを獲られるのがイヤってことではなく(多少はありますが...)、古き良きアクセス解析のように、ユーザの挙動をログとして確認できるところでした。GA だと、何処から来た人がどんなコンテンツをどれくらい見たか、という部分がよくわからない(使いこなせていないだけ?)からです。研究室のサイトは、物販をしているわけではないので、「コンバージョンがどうこう」とかより、どんな属性の人がどんなコンテンツに興味があったかの方をみたいのです。そして、それほどアクセス数があるサイトではないので、個々の挙動を一つずつ見てみたいというが主な動機でした。
同じような部分で Matomo に乗り換えて活用している方の記事を見つけました。より詳しく動機が書かれていますので、参考にどうぞ。
導入にあたってやったことは、
1. Matomo のプログラム (zip) をダウンロードする。
2. プログラムを解凍して、すべてのファイルをサーバに上げる。
3. Mysql で Matomo の DB を作る。
4. Matomo の index.php にアクセスして初期設定する。
5. トラッキングコードを各ページ(実際にはプラグインやテンプレート)にコピペする。
以上。
本当に簡単です。よくわからない方は、「Matomo + インストール」で検索すれば、詳細な説明がたくさん見つかります。
Matomo を Dokuwiki に導入するためには、Matomo のプログラムを適当なディレクトリにインストールしたあと、Dokuwiki のサイト設定にある Matomo の設定部分に Tracking Code をコピペするだけです。Matomo を1ヶ所にインストールすれば使い回せるので、他の研究室のサイト群も、GA から Matomo に乗り換えました。他のサイトは、Joomla とか他のシステムを使っているので、それぞれのプラグインやテンプレにトラッキングコードをコピペしました。いずれも、ほとんど躓くところがないと思いますので、詳細は割愛します。
また、Matomo は iOS や Android 用のアプリも出しているので、出先からも簡単にアクセス状況を確認できます(正直、反応と使い勝手は悪いです... 改善を期待)。
そんなわけで、GA に代わる新しい Web Analytics である "Matomo" をしばらく使ってみたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。ご意見、ご感想をコメント欄にいただけるとうれしいです。