(6)共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー

共通点スト漢文の後半、これも今までのように分けていきます。

共通テスト漢文の問題文を白文を読む練習に使ってみようのコーナー(5)|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note
のつづき。

臣以爲求賢有術辨賢有方方術者各審其族類使之推薦而巳

臣 以爲(臣は自称、以爲はおもへらく。これを、以て~と爲す、と読んでもいいんですけど、~部分が下記全部なので、わざわざそんな変則的に読む必要ないです、第一回の「問ふ」を先に読んでしまう、の類です。)。以下が「君と賢臣がマッチするための俺の考えた方法」という前提で読みます。目印となる文字、頻繁に出てくる決まった読みの文字、それらを太字にしていきます。太字のやり方をようやく覚えたのです私。

求賢術(賢を求むるに術有り
辨賢方(賢を辨ずるに方有り
「あり」と読む漢字には「在」と「有」がありますが、この二文字が出てこない文章はないくらい頻繁に出てきます。決まった読み方もあります。在は「~に在り」、有は「~有り」。後者は「有」の後ろが主語となることが殆ど。こういうのが高校副読本に書いてあります。便利な本でしょう。ここらへんを全部覚えた上で大学入試問題を彼らは解くのであります。知らないとなにがなんだかわからんでしょう。まあ便利だし、ブックオフにも100円で新品みたいなのがごろごろしてるので持ってない方は買っておくといいです。新品で手放した高校生はほぼこんなの覚えないまま卒業したのかあ、と思いながら買うとしみじみします。同じところに一度も開かれた形跡のない漢和辞典も古語辞典もあります。あの一冊にどれだけの情報が詰まっているか。しみじみしますねえ。
「方」も「術」もほぼ同じ意味で使用されています。それは次でわかります。

方術  各審其族類 使之推薦而巳(方術 は、各(おのおの)その族類を審(つまび)らかにし、これをして推薦せしむるのみ
方と術が同じカテゴリの意味の漢字だったのと同様、「族」も「類」も同じです。その後ろにある「推」と「薦」も同じです。

例えば改革という熟語がありますが、改変、というのもありますね。契約更改の更改更新変更変革改新革新、これ全部、同じカテゴリの漢字です。熟語ってのはそんな風にできてるものが多いです。つまり「あらためる、あらたにする、かえる」の仲間。本文に出てくる族類方術(方法・やり方)もそれ。こういうのをみつけていきます。

使」がくると、その直後が「させられるもの」その後ろが「させられる内容」という決まりになっております。而巳も目印。似たような文字が山ほどありますこれも副読本にずらっと並べて書いてあります。いろいろ読んでいくうちに憶えてしまいます。これまでの約束事を一気に覚える必要もないです。だらだら覚えていきゃいいんです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?