数学の公式は暗記しない、自分で作る。ギターのコード表は覚える必要はない、自分で作る。

私は右利きであるからギターは右手で弾き、弦は左手で押さえる。もう最初の頃の苦労は全く忘れてしまったし、コード押さえで挫折したとかいうのも全く記憶にない。最初に押さえたのはEmだ。雑誌の運指表一覧をずっとみて練習しながらポジションを覚えてしまったのであるが、のちのちその暗記はまるで必要ない遠回りであることに気付く。音の組み合わせを最初に覚え指板のそれぞれの音を覚えるほうが最もいい。適切な指導者はそうやって教えるはずだ。いい指導者に出会えるかどうかで不要な作業を省ける。

いやそこまで必要ないんです、キャンパスの芝生でかき鳴らしてフォーク歌うだけですから、それ以上進化しなくていいですから、の人はコード表暗記するのがいい。入試の時だけ古文や漢文を使うだけですから、にとてもよく似ている構造だと思う。

私はギターへたっぴだが、握ったことのない初心者にしばらくつきっきりでギターを教えたことがある。私が難なく押さえる易しめのコードも彼女は苦労している。これは普段使ってない指の筋肉を使うからで、練習して指に筋肉がつくととても楽にになる。彼女も数週間でほぼ押さえることができるようになった。

ハードオフの楽器コーナーに左利き用のギターが安く並んでいたので購入した。指の動きは左右同じなので右手で弦を押さえるのに新たな勉強は必要ない、左手でやってたことをそのまま右手にかえればいいだけなのだが、やってみると弦を押さえきれてない。初心者のような音になる。ここで気付く。右手は弦を押さえるための筋トレを全くしてないので押さえきれないのも当然なのだ。これはギター初心者だったころの私と同じだ。

レフティのギターを買って弾いてみて、最初にギターを弾いたころのことを思い出した。

私は小指のことを書くつもりだった。長くなるのでここでやめる。