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3 周易繋辞伝(上)の注疏で漢文の白文を読む練習をしてみようのコーナー

2 周易繋辞伝(上)の注疏で漢文の白文を読む練習をしてみようのコーナー|カワイ韓愈 / 카와이 한유|note のつづき

〔経〕天尊地卑 乾坤定矣
「天尊(たか)く、地卑(ひく)く、乾坤定まる。」
あのねこの内容はもう動かせないんですよ、これはもう決まってる聖典なので。注も疏も、これを詳述しますけど、この大枠に沿ってはみ出ることはないです。あととかとかとかとかとかとか、いろんな言葉出てきますけど、こいつらは「」のグループ、こいつらは「」のグループ、って程度の認識でいいです。もっと深く知りたい方は本気で「易」を最初から読むといいです。とかとかとかとかとかとか山ほど出てきます。
いまやってるのは、切れ目を探す練習、目印を把握しておくとかなり楽です。この目印になる漢字はどんな本読んでも出てこないことがないです。そのうち慣れて覚えます。それでいいです。前回みたいに分けられたらそれで十分です。
あと、たまに全く歯の立たないものが出てきます。そういう時は無理しないで辞書ひいたり検索かけたり、詳しい人に教えてもらいます。学校には詳しい人たくさんいるんで訊けばいいです。そのために詳しい人らばかり集めてるのが学校です。あと「也」がきても「ナリ」って全部読まなくていいですうざいから。

天以剛陽而尊
地以柔陰而卑 則乾坤之體安定矣
乾健與天陽同
坤順與地陰同 故得乾坤定矣
若天不剛陽
 地不柔陰 是乾坤之體不得定也
此經明天地之德也

注先明至之體

正義曰
云先明天尊地卑以定乾坤之體者易含萬象天地最大
若天尊地卑各得其所 則乾坤之義得定矣
若天之不尊降在滯溺
 地之不卑進在剛盛 則乾坤之體何由定矣
案乾坤是天地之用非天地之體
今云乾坤之體者是所用之體
乾以健為體
坤以順為體 故云乾坤之體

天は剛陽を以て而も尊く
地は柔陰を以て而も卑ければ則ち乾坤の體、安定せり
乾の健たるは天の陽たると同じく
坤の順たるは地の陰たると同じ
故に乾坤の定まるを得たり
若し天、剛陽ならず、地、柔陰ならざれば、これ乾坤の體、定まるを得ざるなり
此の經、天地の德を明らかにするなり

注の先明より之體に至るまで

正義曰く、先ず天尊地卑を明らかにして以て乾坤の體を定むというは、易は萬象を含み天地の最も大なるもの
若し天尊地卑、おのおの其の所を得れば則ち乾坤の義、定まるを得たり
若し天の尊からず降りて滯溺にあり
地の卑からず進みて剛盛にあれば則ち乾坤の體、何に由りてか定まらん
案ずるに乾坤はこれ天地の用にして天地の體に非ず。
今、乾坤の體と云うはこれ用いる所の體なり。
乾、健を以て體と為し
坤、順を以て體と為す
故に乾坤の體と云う

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