ぱっと見のお前らごときにわかってたまるか
よいフライトジャケットはあるんだよ。たまに着用するんだよ。ああよいディテールと縫製だジッパー金具もよいものだ見事見事と思うのだけど、そこそこ高価でも同じものを着てる人を見かける確率が高い。アルファあたりだとそこらでちょいちょいみかける。もうアルファのフライトジャケットはホームセンターの作業着レベルの扱いでいいのではないかと思う。先日、某ブランドとアルファがコラボしたフライトジャケットをみてきた。ブランドがミリタリー系に手を出すと本当にロクな結果にならない。いい加減学んだらどうだ。
先日数十年前の自衛隊PXフライトジャケットをみかけたので購入した。もう内側のオレンジがオレンジじゃない、黄色。外側の紺がフライトジャケットの紺じゃない、ドカジャンの紺。きっと当時は着用者もいたのだろうが全部着古して捨てられたんだ、廉価なそこらはそういう運命になる。昔の廉価大衆車が中古車業界にほぼ残ってないのはそういうことだ、全部乗りつぶしてスクラップにされる。
まだ覚えている、行きつけのヘアサロンで担当者から「セリカのSTあるんだけどいくらぐらいで売れますかね」これは40年前の会話だ。父に訊ねると「金にはならん、誰かにプレゼントするかつぶす方がいい」との答えだった。いまそういう運命をくぐりぬけたそれはとても高値になってる。車の性能がよいわけではない。数が少ないというだけだ。
先日の外出で私は東洋バズリクソンズでも何でもない、当時の自衛隊PXのフライトジャケット着用で出かけた。もう誰も着てないのがかっこよいのだ。もうだれももってないからかっこいいのだ。色はドカジャンと一緒なのにwwwと思いながら自慢げに着てきた。わかるのは着てる私だけだ。気分がとてもよろしい。わざわざ選んで着たのだぱっと見のお前らごときにわかってたまるか。