アブラからアタマへ/マタナ発、戦争目的の大変遷
グレナダ侵攻、
湾岸戦争、、
イラク戦争、、、
一昔前まで戦争といえばアブラ、すなわち「原油」が絡んでいた。
だが、今は昔、現代の戦争はアブラではなく「アタマ」をめぐる角逐の様相を強めている。
現代戦の2つの特徴
目下世界において現代進行形でなされている戦争といえば、大きく2つ。
一つがイランとイスラエルの角逐。
もう一つがロシアとウクライナの角逐。
実はこの二つの角逐には共通した特徴がある。
イラン・イスラエル問題にはこれといった呼称がない。
ロシア・ウクライナ問題にもこれといった呼称がない。
呼称がないという特徴が共通しているのだ。
実はこの二つの角逐にはもう一つ共通した特徴がある。
イラン・イスラエル問題はアブラをめぐる角逐とも捉えられる。
ロシア・ウクライナ問題もアブラをめぐる角逐とも捉えられる。
アブラをめぐる角逐に見えるという特徴が共通しているのだ。
このように、現下の戦争には二つの共通した特徴があるのだ。
結論から言って、この二つの戦争の原油問題濃度は極めて低い。
原油以外の問題がこの二つの戦争の狙いなのだ。
この2つの戦争の狙いとは、ズバリ「アタマの中」である。
現代の原油 個人情報の時代
1995年にインターネットが解禁されて以来、AI開発が凄まじいスピードで進んでいる。
インターネットを介して人類の膨大な個人情報が商品としてIT企業に搾取収集され、その個人情報を原油として人工知能すなわちAIは開発が加速しているのだ。
個人情報とは、本来、アタマの中にあるものだ。
このアタマの中を1995年のIT革命以降、IT企業は収集してきたわけである。
平時のアタマ、有事のアタマ…そして…
AI開発に必要だったのは、まず普通の状態における人々の行動パターンだ。
00年代は、普通の状態における人々を模したAIが研究開発されていった。
人々の平時の行動パターンをインターネットを介し収集してAI開発は進行した。
その結果、オセロ・囲碁・将棋といった平時の分野で、AIは人間を凌駕する。
次にAI開発に必要になったのが、普通でない状態における人々の行動パターンだ。
人間は平時と有事で行動パターンがガラリと変わる。
だから有事の行動パターンもより人間に近いAI開発のために必須だったのだ。
2019年、
概ねIT企業が平時の行動パターンを掌握したタイミングで、コロナ事変が勃発した。
新型コロナウィルスという見えざる脅威によって、世界はくまなく有事となったのだ。
しかも、その直前に5GへとIT収集レベルが一段階向上しており、QR決済の急激な普及と相まって個人情報商品の把握制度が飛躍していた。
結果、コロナ事変のあと、さほど時間を要せずして人類の有事における行動パターンは掌握される。
思想の炙り出し
2022年2月から始まったロシア問題は、表向きにおいては原油・天然ガスパイプラインをめぐる角逐だ。
だが、ロシア問題の本質は「人々の思想」を炙り出すイベントだ。
平時の行動パターン、
有事の行動パターン、、
コロナ事変をへて、この二つを掌握したIT企業が食指を動かしたのが「思想」である。
ある問題について、どのように思い、想い、、その上でどのように考えるか。
AI開発をワンランク上に引き上げる「思想」をこそ欲したのだ。
ロシア問題は、その表記が定まらない稀有な戦争である。
表記がなければ、人々は自分でロシア問題の表記を作ることになる。
そして、検索エンジンに自分の思うロシア問題の肖像画を打ち込むのだ。
例えば、「イラク戦争」といった統一呼称があれば、人々は反射的に「イラク戦争」と打ち込んで問題を調べようとする。
だが、ロシア問題はこれといった統一呼称がないため、人々は自分の思っている問題の本質を言語化して調べようとする。
結果、ロシア問題に関する、人々の思想が丸裸になっているのだ。
世界レベルで実施される検索エンジンによる世論調査。
ロシア・ウクライナ問題然り、
イスラエル・イラン問題然り、
統一表記をあえて作らないことで人々の思想を炙り出すスキームである。
アブラはカモフラージュ
ロシア・ウクライナ問題とイスラエル・イラン問題には、
もう一つ共通した特徴があった。
それはアブラをめぐる角逐という側面が否定できないということ。
だが、これはアリバイ作りの側面が極めて強い。
アブラをめぐるトラブルだよということにしておけば、池上彰さんが永遠に解説に困らない。
だから、これからもしばらく、戦争は原油産出国近辺で発生する。
だが、21世紀の戦争はアブラではなくアタマのために起こっている。
そして、21世紀は統一呼称のないイベントが多発する。
このことをアタマの片隅に置いておけば、まあそんなに悪いことにはならないんじゃあないかな🥴
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