鳥若丸/愉快な「つかしん」とZ世代の仲間たち
あの「つかしん」に新顔がやってきた。
つかしんは日本最古の大型ショッピングモールであり、
1985年に兵庫県尼崎市最北端へ舞い降りて40年にわたり大型ショッピングモール界隈の足を引っ張って、をつねに牽引してきた。
早い。
大型ショッピングモールとしてあまりに早い降臨であり、
つかしんは常に手探りで大型ショッピングモールとは何かを模索してきた。
結果、
他のショッピングモールにまるで相手にされない、をまるで寄せ付けない、絢爛な個性を纏ったガラパゴスなショッピングモールに進化したのだ。
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つかしんには、
凡百のショッピングモールにいっても決して出会うことのできない、エッジの利いた仲間たちがこれでもかと軒を連ねている。
そんなツカシンに今年5月の末、ふらっと新顔がやってきた。
「九州 鳥若丸」だ。
TUKASHINの独裁国家
TUKASHINにやってきてくれた店には、必ず足を運ぶ。
それがツカシンを愛する者の流儀。
3階のユニクロの横の横の横の隅っこにある北朝鮮みたいな、孤高の店はnozo区うえおjlケオdのえrhふぃdglf;v。c、l、」
ごめん、ちょっと指がバババッっとすっぽ抜けた。
TUKASHINにやってきてくれた店には、必ず足を運ぶ。
原則として、それがツカシンを愛する者の流儀。
さあ、
九州 鳥若丸さんのお手並み拝見だ。
「当店人気の丼各種! 早い! 安い! 旨すぎる!」
メニュー表が手前味噌なことを言っている。
なんだかどこかで聞いたようなフレーズだが、
順列組み合わせのパターンマジックで新鮮に聞こえるのが興味深いところだ。
「旨すぎる!」
そうか、ここにイノベーションが潜んでいた。
どうせなら「安すぎて、早くも死ぬ!」も具現化して欲しかったが、
それは40周年に向けての課題だよね。
つかしんの黄金郷爆誕?!
土日のツカシンはごった返してもう大変。これ以上来んなっ、優雅を売っている平日とのコントラストは同じショッピングモールとは思えないほど。
特に鳥若丸さんが入っているフードコートは尼崎のアウシュヴィッツ、人と人の肌身が常に触れ合いアットホームな雰囲気を醸し出すことに成功している。ツカシンのフードコートはなんと二部構成の白い巨頭方式。
西館 東館
フードコートA フードコートB
この設計上のトンデモ大失敗、創意工夫によって、
フードコートが広すぎて迷子が続出するという、大型ショッピングモールの構造的欠陥を克服しているのだ。
これだから親子連れも安心してツカシンにやってこれる。
だから土日は親子連れで賑わってしまうのだ。
何事も痛し痒しである。
さあ、
九州 鳥若丸さんのお手並み拝見だ。
特選親子丼は輝きからして違う。
金色の光沢があり、瑞々しさが目に潤いをもたらしてくれる。
これが不味いはずがない。
うん、
美味いっ。
いま流行りのフワトロ風情の親子丼の極みだ。
これねえ。
お隣が上々麺房さんというラーメン屋さんで、
名物が「黄金ラーメンセット」という金色の彩りを堪能できる逸品なんよ。
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それと同様に、
九州 鳥若丸さんも全体的に金色の色彩がすこぶる目に効いている。
これは隣り合わせの上々麺房と鳥若丸で、
黄金タッグとして売り出したいところ。
料理を目でも楽しむ時代に、見事フィットした新顔店2つが揃い踏みだ。
つかしんのZ世代な仲間たち
まともな新顔店だったので、逆に拍子抜けしてしまったが、
ツカシンにもそういう普通のお店が来てくれる時代になったということだろう。
フードコートに相応しいお値打ちな料金体系で、
「早く、安く、旨すぎる」をモットーに鳥若丸さんはこれからもツカシンのきったねえ尻拭いを支える名店になってくれるはずだ。
Z世代のおとなしめの仲間すらも加え、
つかしんが奇跡の40周年に向けて加速していく。
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