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MATANAも知らないの…/女が男に幻滅する時

離婚率が過去最高レベルで推移している。
コンビニに行く感覚で突然の破局はすぐそばにある。
だが世の野郎どもを見渡せば、それもむべなるかだ。


MATANA


社会人が知らなければならないイロハのイだ。
このイを知らない青年、壮年、老年があまりに多い。
目ざとい女はそこいらに敏感だ。
男がMATANAを知らない素振りをみせようものなら、即刻MATANAだ。

今日はそんな悲劇を回避するために、
「MATANAとは何か?」を初学者にもわかりやすいように噛み砕いてみよう。


GAFAの終焉

一昔前までGAFAという呼称が肩で風を切っていた。
GAFAって何?

・・・
・・・
・・・いい質問ですね・・・
GAFAとは米大手IT企業の総称または蔑称だ。

G  google
A  apple
F  facebook
A. amazon


このようにグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンという皆に馴染みのある4大IT企業の頭文字をとってくっつけたものがGAFAだった。
だが現代において栄枯盛衰は激しく、2010年に覇を競っていたfacebookがどうにも変調。
ひいては新興IT企業の突き上げも顕著。
そこで2020年代に入ると、
GAFAに変わる新たな米大手IT企業の総称が模索されたのだ。

それがMATANAだ。



MATANA爆誕


M  Microsoft
A  Apple
T   Tesla
A  amazon
N  NVIDIA(エヌビディア)
A  alphabet(≒google)

MATANAの内実はこの通り。

マイクロソフトが復権。
イーロン・マスクが率いるテスラが新規加盟。
アップル、amazon、google(アルファベット)は元GAFAの意地を魅せる。
前述したようにfacebookは卒業だ。
そしてなんといっても刮目するべきなのが、
「NVIDIA(エヌビディア)」だ。



GPU革命

エヌビディアは半導体メーカー。
GAFAにせよMATANAにせよ、ここまではIT企業が名を連ねてきたが、
ここにきて製造業者であるエヌビディアが、6月の転校生よろしく藪から棒にやってきた。

半導体メーカーたるエヌビィディアが急浮上してきたのには理由がある。

世の中はAI黎明期から爛熟期へと移ろおうとしている。
そんな中でパソコンにより高いスペックが求められるようになった。
そこで、これまでパソコンの中枢を担っていたCPU以上の何か。
これを求める声が日増しに強くなっていた。
こうして登場したのが「GPU」なるもの。
グラフィック・プロセッサー・ユニットを略して「GPU」というのだ。

このGPUがCPUに取って代わりつつある。
わけても最新AIの高度処理を可能にするにはGPUがもはや必要不可欠。
そして、
このGPUを製造できる数少ないメーカーの一つが「エヌビィディア」なのだ。



2つの原点回帰/NVIDIA(エヌビディア)


現代IT業界はAI開発競争の色合いが鮮明だ。
ひいては最新AIを駆動させるためにはGPUが不可欠。
だからGPUへのニーズが右肩上がりどころか天井知らずとなっている。
そこでGPUメーカーたるエヌビディアが脚光を浴びMATANA入りと相なった。

これまでGAFAであれMATANAであれ、くまなくIT企業で占められていた。
ここに製造業者たるエヌビディアが名を連ねたことは大きな意味がある。
平たくいえば製造業者の復権である。
IT技術、換言すればコトの技術がどんなに高度化しても、やはりモノ造りが基盤にあってのIT技術だということに立ち戻ったのだ。
やはりキーパーツは自国の企業でなければ信頼が置けない。
これは洋の東西を問わず、潜在に確実にある意識であろう。
だから米大手IT企業セグメントは、米国内のGPUメーカーたるエヌビディアに白羽の矢を立てたのだ。

ここまでの議論には二つの原点回帰がみられる。
一つは製造業への原点回帰。
二つはグローバルから国内への原点回帰。

これをアウフヘベヘベすると「製造業の国内回帰」となる。



日本企業の岐路/円安という神風

かつてモノづくり大国と呼ばれた日本では、トヨタ・パナソニックを筆頭に世界に名だたる製造業社が我が世の春を謳歌していた。
だが1985年のプラザ合意以降、
日本企業は「国内からグローバルに」「製造業からサービス業へ」をスローガンに生き残りをはかる。
これがため、
今やかつてのモノづくり大国・日本にはその片鱗いくばくかしか残されていない。
だが、片鱗は残っている。
そして「製造業への原点回帰」「グローバルから国内への原点回帰」という潮流は待ったなしの情勢だ。
さらに現下日本において、IT企業をフラッグシップとするサービス産業は飽和状態にある。
しかも慢性的な円安になりつつもある。
だから、
だからこそ、
モノづくり大国日本への回帰が求められているのではないだろうか。



MATANAを知らない男の岐路…

どうだっただろうか。
ここまで読み進めてくれたということは、
MATANAについてすこぶる造詣を深められたのではないか。

特に後半部の、
「エヌビディア…GPU…製造業への原点回帰…国内への原点回帰…円安という神風」の下りは、丸覚えでも構わないから是非とも女子供の前で使ってもらいたい。
あいつら基本アレだから、これくらいの張子の虎でも十分に通用する。

もっともっとMATANAについて研鑽を積みたいという読者諸賢には、これらの記事が良いのではないだろうか。
多角的にMATANAを捉えられており、理解が深まること請け合いだ。

さあさあ、
MATANAについて雄弁に語るターンが来た。




「あなた…MATANAみたいだったわ…」




そうベッドの上で言わせてやろうではないか。

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