そもそも「デジタル」ってなあに?/note探偵団
note先生から土壇場になって夏の宿題が突きつけられた。
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優しくも厳しい。
note先生はけっして多くを語ろうとはしない。
「デジタルで変わったこと」という曖昧模糊な難題を自由研究の課題として突きつけてきた…
あっ、
わかった。
「デジタルとは何か?」
これをnote先生は問うているのだ。
暑すぎて行間の文字が見えるようになってよかった。
「デジタルとは何か?」
それにしても極めて根源的な問いである。
朝イチから先生も無茶をおっしゃるが、
獅子は可愛い子を崖からこれでもかと落とすというから、オンラインでこれくらいはどうということはない。
デジタルとは何か?
そもそもの謎解きをおっぱじめよう。
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デジタルとはAI用の情報様式である
デジタルというのは0と1だけで構成される情報様式だ。
この「010100101情報様式」はAIをはじめとするコンピューター機器のための言語だ。
人間のための情報様式ではなく、人間のための言語でもない。
AIに特化した情報言語である。
デジタルとはAIが理解できる情報なのだ。
アナログとは人間用の情報様式である
翻って、そもそものそもそもを述べなければなるまい。
デジタルの前にあったアナログとはなんだろうか?
アナログとは人間が理解できる情報様式だ。
絵、話し言葉、日本語…
この世の中には、様々なモノコトが人間が理解できる情報様式になって整頓されている。
これは先人たちが弛まぬ努力によって、世界を人間が理解できるように整頓してきた果実なのだ。
それ以前においては、
絵も、話し言葉も、日本語も、
この世の中に存在しなかった。
つまり、世界は当初、人間がダイレクトに理解できる情報様式ではなかったのだ。
それを人類は悠久の時をかけて、人間むきに整頓してきた。
この人間向きに情報を整理する行為ないし期間を、「文明」といったりもする😉
デジタル化とはAI向け言語への大政奉還である
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では、デジタル化とはいったいぜんたい何なのだろうか?
デジタル化とは、人間向けだった情報様式をAI向けに変換する行為だ。
例えば、
日本語は漢字、平仮名、カタカナからなる人間向けのアナログデータである。
これをAIが理解できる「0101001 AI言語」に変換していった。
こうした人間ファーストからAIファーストへの変換切り替えをデジタル化と言うんだ。
ここですこぶる滑稽なことがある。
それは人間が長となっている世界なのに、何故か人類は自分たち中心の情報様式を捨て、
AI中心の情報様式へと移行させていること。
これは徳川幕府の大政奉還を彷彿させる事象だ。
何故人類はわざわざ自分たちが生きづらくなる世界へと突き進んでいるのだろうか?
これは今後の研究課題である。
アナログ経由デジタル行き = 世界の片隅
ここでさらに重要なことがある。
下図のように、人間向けに整頓された情報しかアナログデータになっていない。
そして、そのアナログデータだけがデジタルデータに変換されている。
つまり、アナログデータを経由させなければデジタルデータに加工できない。
人間というものが自然の中で人間向きのアナログデータに加工し、
そのアナログデータをこれまた人間がデジタルデータに加工しなおしている。
そして、人間がアナログ化できたものは自然の中のほんの一部である。
さらに、アナログデータの中からデジタル化できたデータはその中のほんの一握りでしかない。
要は、デジタルデータというものは現段階において世の中のほんの一部を指し示すことしかできないのだ。
そのデジタルデータに頼り切りになるのはいかがなものだろうか・・・
デジタルとは何か?
それではnote先生に突きつけられた宿題をまとめていこう。
デジタルとは何か?
デジタルとはAI向けの情報様式である。
そして、デジタル以前に主流だったアナログとは人間向けの情報様式であった。
太古、文字を発明した人類が自然にあった様々な情報を人間向けの言語化情報に置き換えた。
それがアナログデータである。
自然情報を人間向けのアナログデータに人類が変換していく試みが「文明」と言われるものだった。
だが1995年のインターネット普及を端緒とする情報革命によって、人間向けのアナログデータをAI向けのデジタルデータに付け替えていく試みが進行中だ。
先述したように、自然情報を人間向けのアナログデータに変換していく試みが「文明」だった。
であるならば、
人間向けのアナログデータをAI向けのデジタルデータに付け替えていく試みは「非文明」ではないだろうか。
もっと言えば、デジタル化とは文明の否定ではないだろか。
つまり、
デジタル化とは「文明否定」の線が濃厚なのだ🥴
デジタル化によるうれしい変化について教えてください!
デジタル化によるうれしい変化。
それは、
まず「アナログとは何か?」という問いが得られたこと。
次に「アナログ情報すらも人類以前の世界には存在しなかった」ことを認識できたこと。
さらに「デジタル化とは現代における人類の大政奉還であり、このまま昼行燈を決め込むと大変なことになる」と警鐘を鳴らせるようになったこと。
この3つがデジタル化によるうれしい変化だ。
note先生の宿題がなければ気づけなかった変化であり、たいへんに恐悦である。
よしんば宿題のご褒美に✨Amazonギフト券1万円✨を頂けるのであれば至極である。
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