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なぜnoteは、デイトレ野郎の巣窟なのか?

やけに多くないだろうか。
スキしてくる御仁のデイトレーダー率が。
フォローしてくる御仁のデイトレーダー率が。

このデイトレ屋率の高さこそが、日本の不景気の原因にして結果でもある。

デイトレは経済成長に寄与しない

デイトレードとは株式売買のことを指す。
基本的に1日という短期間で有価証券売買を終了させて、翌日に取引を持ち越さない手法をデイトレードというが、そこらあたりの細部定義はまちまちである。
このデイトレはGDPつまりは国富の増加にほとんど寄与しない。
GDPとはモノコトの国内生産総量であり、株式の売り買いはモノコト生産を増加させないためだ。
ただし証券会社の「仲介サービス手数料」は仲介サービスという「コト」の生産となるので、その分だけGDPは増加する。
しかしながら証券会社が中抜きできる仲介手数料はスズメの涙ほどなので、デイトレによって国富は増加しないといっても過言ではあるまい。



デイトレーダーばかりの国は滅ぶ

デイトレードが経済成長に寄与しないことはわかった。
では、一体全体、
デイトレ屋ばかりの世の中はどんなものなのだろうか?

デイトレ屋ばかりの世の中。
ズバリ、
それがここ20年の日本である。

日本にはデイトレーダーがやけに多く、デイトレで日銭を稼ぐものが多い。
豊かなデイトレ屋も多い。
だが日本はこの20年でゼロ成長だ。

なぜか?

日本にはデイトレ屋が多く、デイトレードで金を稼ぐものが多く、
彼らはデイトレで金を稼ぐが、国富の増加には全く寄与しないからだ。

考えてみてほしい。

デイトレ屋が何を創っているのだろうか?
デイトレ屋がいなくなって何か困るのだろうか?

彼らは何も創っていないし、
彼らがいなくなっても別段何も困らない。

翻って、
配送業者がいなくなったら我々は明確に困る。
配送業者は配送サービスを創り、我々はその配送サービスのおかげで豊かで利便な暮らしを享受できているからだ。
だから配送業者は国富つまりはGDPを増大させ、経済成長に貢献している。



デイトレ屋の増加は不景気の原因にして結果
 不景気の原因としてのデイトレ屋増加

デイトレーダーの増加が日本の不景気の原因だということがわかった。
株式売買自体が全くといってGDPの増加に寄与しないからだ。
デイトレを生業に儲ける人々が増えても、日本の国富が増加しないためGDPは0%成長となる。
デイトレーダー功なりて国家斜陽すとは、まったくもってバカくさい話である。

 不景気の結果としてのデイトレ屋増加

だが話しはこれでは終わらない。
実は、
不景気の結果としてデイトレーダーが増加したのだ。

1995年にWindows95が発売されたのを皮切りにIT革命が勃発し、IT環境が整っていった。
IT環境の整備は生産性を向上させ、労働者の頭数を必要としない社会へと変遷していった。
結果、雇用と労働所得が減少しデフレ不況が到来する。
いわゆる「失われた30年」である。
雇用と労働所得が減少したため、少なくない人々が職に溢れ、職にあぶれるまではいかなくとも所得が目に見えて減少した人々はもっと多い。

こうした経緯があってデイトレに手を出す人々が登場してきたのだ。
デイトレによって日銭を得たり、日銭の足しにする。
場合によってはデイトレを生業とする。
つまり、
1990年代後半に顕在化したデフレ不景気によって、日本ではデイトレーダーが増加したのだ。



デイトレがもたらす悪循環

ここまでの流れをまとめよう。
1990年代にIT革命が勃発し、世の中から雇用と所得を奪った。
そのためネット株式売買で露命をつなぐものが増加し、彼らはデイトレーダーと呼ばれる存在になっていった。
つまり、
デイトレーダーは1990年代後半に始まったデフレ不景気の産物であり、
デイトレーダの増加は不景気の結果なのだ。

さらに、
デイトレードは経済成長に寄与しない。
デイトレーダーはデイトレによってモノもコトも生産しないからだ。

つまり、
デイトレーダーがどんなに増加しても、
デイトレーダーが有価証券売買でいくら儲けても、
日本という国家が豊かになることはない。


むしろデイトレーダーがモノコトを生産する他の職種で働いた場合との差異を勘案すれば、
デイトレーダーは世の中を貧しくしているといえる。
デイトレーダーの持つ人間資本を労働市場に投入すれば、いまよりも日本は豊かになるということだ。
デイトレーダーの増加は、
この日本が豊かになる機会を奪っている。
だからデイトレーダーの増加は不景気の原因だともいえるのだ。

不景気 →  デイトレ屋増加 →   不景気深刻化 → デイトレ屋更なる増加 →  不景気更なる深刻化 ・・・・・・

こうして、
「不景気がデイトレ屋を増やし、デイトレ屋の増加が世の中を不景気にし、不景気がデイトレ屋を増やす・・・」という悪循環が失われた20年で定着してしまった。



なぜnoteは、デイトレ野郎の巣窟なのか?

では我らがnoteに、なぜどうして、デイトレーダー諸氏が多いのだろうか?

その理由は日本の世の中にデイトレ屋が多くなっているからだ。
デイトレ屋が多いから当然デイトレ屋との遭遇率が高くなる。
だからnoteでもデイトレ屋と遭遇しやすいという寸法だ。

そしてデイトレ屋は職業柄パソコンやIT機器の前にいる時間が極めて多い。
ひいてはnoteをはじめとするSNSとの親和性が高い職種である。
だから、勢いnoteに出没するデイトレ屋が増加し、我々はデイトレ屋さんと親交を深める機会を得られているわけである。

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