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「noteの中に居場所をつくっていく」というサディの生き方にふれてみた。

先日、コルクの佐渡島さん(以下サディ)と半日一緒にいて、コミュニティをどう活性化させるかというmtgをしていましたが、途中noteとの向き合い方ひとつでも自分の居場所作りができるという話題になり、なにそれと突っ込んで聞いてみたところ目から鱗の話が多かったので記事にしておきます。

サディの有料noteの話

サディといえば、スーパー編集者、経営者。日々更新されるnoteには未来の生き方についての話がつまっていて僕もしょっちゅう読ませて頂いてるんだけど、有料部分がずっと気になっていたんですよね。有料部分の前には↓↓みたいな紹介が書いてあるんです。

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これ、有料で読むと、本当に予告通りのサディの日々がそのまんま書いてあって「あ、サディの日常だー」となるんです。あれ、無料部分には学びがぎっしりなるのに、有料部分には日常のサディ??逆じゃないの?と思っていたんです。

というのも僕の知っているnoteユーザーのみなさんは価値のありそうな情報を有料にしているように見えます。これはいったいなんだろうと思って聞いてみたわけです。

サディの有料noteの部分って、お金を払っている人に日常のサディを見せているだけに見えるんだけどあれどういうこと???

ことのはじまりはこんな感じでした。

読んでくれる人のタイプによってコミュニケーションの取り方を変えるべし

ここからが大事な話です。サディいわく、無料noteを読んでくれる人の中には毎回読んでくれる常連さんからたまたま何かのリンクで飛んできた初めての人もいる。だから、人となりを知らなくても文章だけで伝えたいことが伝わるように言葉遣いや構成に気を遣って丁寧な記事になるように意識しているとのこと。

確かに、サディの記事には内輪ネタみたいなのは少ないし、「○○とは」という視点のものは誰が見ても内容が伝わるように書かれているなと納得。

一方、有料noteはサディのことがある程度理解できている人向けへの情報発信を意識しているのだとか。なるほど、もっと突っ込んで聞いてみた。

自分の家族と話をするような感覚で自分のことを語る

サディはnoteの有料部分では最近観たエンタメの話や気になっていることを飲み会で話を聞いているかのようなテンポで書いている。

「家族と話をするときって回りくどい表現とかしないよね?もっと雑な表現でも伝わるし、その伝え方で僕の人となりが見えてくるよね」

むむむ。確かに。今や何を伝えるかというよりも誰が伝えるのかというのが大事な時代だと言われたりするけれど、文章の構成を工夫することによって、何を伝えるかも誰が伝えるのかも同時に満たすことができるのか。これが編集なんですね。

そして、もうひとつ面白かったのは、有料noteを買ってくれた人が0人でも、ありがたいことに1人でもいたらnoteを書くことを続けられるということ。たった1人の人に向けて心を込めて文章を書こうという純粋な気持ちが読み手とのステキなコミュニケーションになっていくということでした。なんか就職した頃のじぶんを思い出します。営業職にとって初めてのお客様のありがたさはとてつもない。そんな気持ちを思い出させてもらえる時間でした。サディに感謝。

おまけ:実は役に立つ情報だけでは疲れてしまう

感動したところで、おまけの話になりますが、今回は情報発信のスタンスを見直すきっかけもありました。周りには読み手にとって役に立つ情報を発信するように意識せよ!みたいなメッセージが多くて僕もなるべくそうありたいと思っていましたが、こんな話も。

「でもタイムラインがお役立ち情報であふれていると、今度は逆に気持ちが疲れてしまうことがあるよね」

言われてみて確かにそうかもと感じたんです。朝起きて、お役立ち情報がばばばっと流れてきて、じぶんってそんなに意識高い系だったっけなんて思わずうんざりした経験があります。心が弱っている時なんかは開くのが辛くなってしまうかもしれない。それを回避するべく、たまに猫の写真をみてほっこりするみたいなことなんだと思います。

人というのは、意識高く生きていきたいけれど、ちょっとくだらない情報が飛んでくるとほっとしたりする、そんなバランスを持たせたい生き物なのではないでしょうか。國分さんの本にもヒントがあったのでシェア。

発信する情報を整理して、読み手にとって疲れさせない情報の届け方をする。上級者向けな気もするけど、ここまで考えると編集という行為が面白くなるんだろうななんて思ったのでした。


読んでくださりありがとうございました。

この流れで「ここから先の有料部分では・・・」のくだりをやります(笑)ここから先の有料部分では普段のnoteでは扱わない『日記』『ものづくり』『旅』について書いています。

今回のテーマは『だから僕はライカを持つ』です。

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