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コミュニティのメンバー募集はタイミングと方法が大事ね!という話【連載第10回】

みなさんこんにちは、【オンラインサロン『コルクラボ』に所属して1年経ったので色々振り返ってみた】連載第10回です。今日は新メンバー募集についての話になります。

みなさんの組織やコミュニティではどんなタイミングで新規募集をかけていますか?通年入会OKというところもあれば、定期的に募集をしているというところもあるかもしれませんね。

コルクラボにいると、たまに「新規募集は予定されていますか?」という質問をもらうことがありますが、こちらでは常に募集はしておらず、コミュニティ内の発酵具合を見ながら定期的に新規募集をすることにしています。(募集待ちの方がもしいらっしゃったらお待たせしてスイマセン)それでは、どのようなタイミングや方法で募集をかけているのかという点について今日はまとめていきたいと思います。

■募集はコミュニティの成長ステップに合わせて

コミュニティの成長ステップの考え方については以前下記の図で紹介させていただきました。まずはメンバーの心理的な安全と安心の確保を行って熱を高めていく…みたいな話です。

まずは、安全と安心の確保、これについてはこちらの記事でまとめさせていただきました。なじむための工夫についての話でしたね。

これらのフェーズを経て熱狂が生まれるので、コミュニティ内の仲はどんどん深くなっていきますが、一方で内輪感が強く出てくるという側面もあります。内輪感が強くなってしまうと新しい人を入れたときになじむまでのハードルが高くなったりしますよね。マンネリ化とかもあるのかもしれません。

内輪感が強くなるとずるずる所属して既存メンバーがやめにくくなるという状況もおこります。僕は他のコミュニティで9割の参加者がROM専になってしまったことがあります(笑)そのときはROM専という参加の仕方を定義して、仕立てを変えたりもしましたが簡単には変わらない…。コミュニティをフレッシュなコンディションにしておくためには、定期的に新しいメンバーを入れて、同時に動きやすくする仕掛けも考える必要があります。

また、新しいメンバーが増えるタイミングは既存メンバーにとっても気持ちを新たにする機会になりますので、節目をきっかけに辞めたいメンバーのきっかけにもなってくれるのではと思います。変な視点かもしれませんが、辞めたい人が辞めやすい状態にしておくというのも大事だなと最近思います。

過去の記事を呼んでくださった方の中にはすでに感じていらっしゃる方もいるかもしれませんが、コルクラボは入るときのハードルは結構高くて、逆に辞める時のハードルは低くしているわけです。

コルクラボの学び★コミュニティの出入り管理のコツは、入り口のハードルは高く、出口は低くしておくことである

■リファラル採用での拡大に挑戦してみた

それでは新規募集についての話ですが、僕が入会してからの話をさせて頂くと、1期・2期で100人近くの仲間になってから半年、内部のメンバーがだいたいお互いの顔と名前がわかるくらいになってから本格的に新規メンバー募集がスタートしました。

応募時のフォームは以前と同じで、

①志望動機
②得意なこと
③好きな本、コンテンツの紹介(相手が読みたくなるように)
④ストレングスファインダー

ではあったのですが、今回はコルクラボメンバーからの推薦が必要という条件がつきました。それによって、ハードルはさらに上がってしまいましたが、まずはコルクラボのメンバーが興味を持ってくれている仲間を推薦し、同時にSNS経由で連絡を下さり、やり取りをした方を推薦するという形で進んでいきます。企業の現場では今流行りのリファラル採用ですね。

ここで面白いと思ったのは、メンバーのコミュニティに対する満足度が高まると自分の大切なひとを連れてきたいと思ってくれて、みんなが仲間を連れてきたこと。募集を始めるよってタイミングでたくさんの仲間が急げ急げと動き出してちょっとしたイベントになっていましたね。僕も友人をリファラルしました。

これってすごく大事だと思っていて、内部のメンバーが大切なひとを連れてきたくなる場所にしておくと、いい人の知り合いがいい人みたいな法則で、魅力的な人がやってきてくれます。結果としてコミュニティの色を保ったまま拡大が可能になります。

コルクラボの学び★いいコミュニティとは、内部メンバーが大切な人を連れていきたいと思ってくれる場になっていること。そんなコミュニティにするといい仲間が増えてくる

■リファラル採用が生んだもの

僕はコミュニティのメンバーがすごく好きで、実際は個性豊かなメンバー揃いなので、考え方が全然違うメンバーもたくさんいるのですが、それらを踏まえてもみんな結構好きなんです。

リファラルによる新規メンバーが増えたことによって、良いことがたくさんありました。その一つに、メンバーの大切な人(新規メンバー)から推薦者メンバーのことを聞く機会が増えたことがあります。

あれ?そんなに大事?と思われる方もいるかもしれません。

コルクラボはメンバーにとっての居場所づくりを大切にしていて「コミュニティプロデュースを学ぶためのコミュニティ」として立ち上がったので、メンバーにとっては仲間とのつながりが濃くなることはうれしいことだったりするんですよね。

例えば、会社の同僚を連れてきてくれたメンバーであれば、会社での姿とか仕事をしているときのことが話題になることがあります。会社とプライベートはやっぱり違うよね~とか話しながら仲間のことをより深く知ることができていいなと思っています。場が変わればもちろん呼び方やあだ名も変わると思います。平野啓一郎さんがそれを「分人」と表現されていましたが、まさにそれ。人は所属する組織の数だけ人格を持っているのだなと考えるようになりました。確かに、会社と家では別人という人多いですよね(笑)

それにプラスして、まったく新しい仲間も入ってきてくれるので、刺激的ですし、既存メンバーは新しいメンバーが早くなじめるようにイベントを仕立ててお迎えしています。

■新メンバーの説明会もPJが立ち上がりイベントに

今日は募集の話を中心にしていますが、説明会もプロジェクトが立ち上がってリーダー中心に設計されていきます。どうすれば、初回で不安を払しょくできるのか、また早くなじむことができるのかということを考えてくれて、進行からコンテンツ設計、懇親会までを見事にハイクオリティに仕上げてくれています。この説明会は回を重ねるごとに進化していて、最近ではオンラインでも受けることができるようになってきました。

しかも、プロジェクトは手を挙げてくれたメンバーが中心になってくれるので、最近入会したばかりのメンバーもいたりして、自分が受けた説明会の気づきを活かして司会をしてくれたり。これってすごいことだと思います。

自分が理解するのに時間のかかった概念については丁寧に説明をしてくれて、それを他のメンバーが補足するという場面も良かったなぁ。

こうして、新規募集もひとつのイベントになっていくわけですが、新しいメンバーが入ってくるとやっぱりうれしい。そのときそのときのご縁を大切に魅力的なコミュニティつくりをしていきたいですね。

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【10本の連載を終えて】

コルクラボでの学びのまとめ連載はこれで10本目になります。とりあえず、ネタがたくさんありそうだし、10本くらい書いてみようかと思ってやってみましたが、書きたいことはもっとたくさんありました。

実はきれいに連載10本にしようと最後の一本を考えていたのですが、考えれば考えるほどたくさんのエピソードが思い出されて全然しぼれなくなってしまい焦りました。今後も記事は更新していくことにします(笑)

まずは10本書けて良かった。

そして、最後にもう少しだけ。

今回記事のTOPで使わせてもらっている集合写真は先日のクラス会の写真ですが、撮影をしてくれたメンバーは実は今月でコルクラボを卒業するメンバーです。撮影が本職でもないのにメンバーのために最後まで撮影をしてくれました。マジでありがとう。海外赴任がんばれよ。みんなで会いにいくからね。

こういう仲間が帰りたいときに、いつでも帰ってこられるように、そんなに有名にならなくてもいいから、長く続いていく居心地の良い場所をみんなでつくっていきたいと思います。

ということでまた続きを見ていただけたら嬉しいです。

なお、僕のツイッターは @kawahao です。

日々のコミュニティプロデュースの学びを発信しています^^

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