例によって、文章を書くために文章を書いている。noteはすっかり読むばかりになっていたけど、久しぶりに書いてみる。
毎日色々と考えることはあるのだけど、Twitterは140字で上手にまとめなきゃ、という気持ちにおされて結局ずっと黙っちゃう。

あと「今、これをつぶやいたということは」という意味合いがなんだか強くなっちゃう気がしちゃう。誰も気にしちゃいないのに、自意識めんどくさいよね。ということは永遠のテーマだろうなあ。

伝えたいこととかは基本的にない。
ただ勝手に思っているだけだ。
でもぼんやりと浮かんだことを忘れちゃうのももったいない気がするので、思い出せるうちに書いたりしよう。

最近は脚本を書いている。短編。
今興味があるのは、

1.ありきたりなストーリーに、SFやファンタジーのアプローチで面白くすること。

2.ありきたりなストーリー、ありきたりな設定を、セリフややりとりの力で面白くすること。

1はここ数年色々と試みていることで、自分の趣味嗜好とも合っていて楽しい。だけど、どうしても「特殊な設定」の説明に時間を割かなければいけなくて、一番つまんない「説明台詞」をどう処理するかにいつも頭を悩ませる。そういう意味では「甘い手」みたいな学校ものは、お客さんとの世界観の前提やルールの共有がスーパー楽。だから台詞もシンプルだし展開もスムーズ。

2は最近やってない。シンプルな会話劇。こっちのパターンはどうしても、展開に大きなひねりを加えたり、伏線とかどんでん返し的な仕掛けの方に行ってしまって、味付けを濃くしようとしてしまう癖がある。エンタメにしなければ、という意識が働きすぎるのだ。それは、いいことでもあるし悪いことでもあると思う。この間の「バ・グガヘラヌ」はいっそエンタメ的お約束に全て振り切ってみよう、という試みだった。演劇の世界において「お約束」はすごく低いものとして見られるイメージがあるのだけど、王道の難しさ、王道ゆえの心地よさやエネルギー、色々と発見があって面白かった。なんでも、知りたきゃ1度やってみるしかない。

話がそれた。そういったお話として基本的な、盛り上がり、というものにとらわれずに、会話の中だけで何かがうごめくようなものを作って見たいなあという気持ちもむくむくと、ここ1年くらい、むくむくと。

最近は戯曲をたくさん読んでいます。いろんな戯曲があって面白い。
面白がれることはとてもいいことだ。


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