「甘い手」という芝居を作りました。博多弁の学園コメディ。
東京、福岡、札幌の3都市ツアーで、3分の2を終えたところでやんごとなき事情により一旦幕を閉じました。コロナのばーか。

さて「甘い手」DVDを作りました。それが今日、購入いただいた皆様の元へ届きはじめたという噂を聞きました。基本部屋でひとりぼっちの毎日ですが、お客さんと繋がれてる気がして心の血糖値がちょっと上昇してます。

作り手によってスタンスは色々あると思いますけど、自分は、作ったものをみてもらえるって嬉しいです。感想をもらえるのは勿論、興味を持ってもらえる、楽しみにしてもらえる、些細なことも全部、むちゃくちゃ嬉しい。

あと、劇団のメンバーが稽古場に持っていった台本を読んで、面白がってくれるのもすごく嬉しい。

稽古して、台本書いた時には全然思いつかなかったくだらないアイデアがどんどん生まれて、芝居がどんどん太っていくあの時間も嬉しい。

劇場入りして、初めて組み上がった舞台装置を見て、舞台監督の信和さんと「いい感じっすね。」とにやにやしてる時間も嬉しい。

場当たりして、何回もシュートした明かりが、最高の当たり方した時、照明の太田さんに「今の最高ですね!」と伝える瞬間も嬉しい。

稽古場でパソコンから流れるぼんやりした音でああだこうだ想像で打ち合わせした音響プランが、劇場のスピーカーを通してガツンと決まる瞬間もアドレナリンがすごくて、「バッチリっすね」と、音響の塚本さんとケータリングをつまみながら嬉しい。

現場から、そんな嬉しい瞬間を山ほど詰め合わせてお届けしております。
甘い手も、DVDも。

今みたいなご時世だけど、いや、だからこそ、お客さんの反応を介して、ああ、あなたはそこにいるんだ!と改めて実感している節があり、そのことにすごく救われた気持ちになっているのは、やっぱりこういった毎日で、自分、ちとさみしいのだと思われます。

お客さんの反応は、作り手の喜びですよ。ほんと。
それってきっと、お客さん自身が思ってる何倍も、時に何十倍もパワーありますよ、作り手にとって。

あ、だから褒めろとか、ネガティブな意見はやめろ、とかそんなんじゃないっすよ。そういうのも含めてすべて「反応」なので。
自粛期間中に、改めて、ひしひしと思ったのです、お客さんに生かされとるぞと。謝謝!

「甘い手」DVD、届いてるようで嬉しいです。
まだまだ届きまくれ!と思っております。

今回はですます調で書いてみました。

いぬ2

かわいい犬ちゃんの画像も喜んでおります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?