考えろ!の悪夢。考えろ=思考を止めろと同じ。
サッカーを指導する現場でよく聞かれることである「考えろ!」
僕も言ったことがある。
判断のないプレーをした時に、考えろ!というパワーワード。
そして、実際その際にコーチの頭の中はというと、あんまり考えていないことが多い、あるいはピッチの中で起きている現象が見えておらず、選手たちに責任をなすりつけるだけでの「考えろ!」というスーパーワードを吐き出していることがある。
考えろは思考を止める。
なぜ思考を止めるのか?それを今回は書かせていただく。
考えようとしている時、それは案外考えられていないし、実際の試合中にそんな時間はない。
試合中のプレーは刹那的な瞬間が多い。
その時に、考えている時間なんてない。
自分にボールが向かってくる。そしてそのボールを相手が奪いに来ようとしている。その瞬間は多分1秒もない。
その時に、こっちが空いてて、ここにボールを出して、そこからこうなって、あ、でもそうしたらこっちのスペースが、、。
的なことは考えられるわけがない。
それは無意識に一瞬で考えて行動に移さないといけない瞬間となる。
そこに考えろ!なんて言葉は通用しない。
無意識のレベルでプレーを行えるようにプレーモデルを獲得する。
無意識に、かつ効果的にプレーを行うことが出来れば、そこに考えろ!なんて言葉は出なくなる。
サッカーは不規則なスポーツだからこそ、効果的なプレーが実行出来るように、多くの状況を網羅できる
例えば、上記で書かせてもらったように、ボールを受ける前の状況では、FWを起点に考え、
そこに配球するためにポジションを取る、不可であれば、次にFWに配球出来る味方にボール渡す。
そういったモデルが徹底して落とし込めていない状況であれば、プレーは無意識化することは出来ない。
これは仕事にも通ずるように感じている。
やはり、あいまいな表現をするのではなく、具体的な言葉として落とし込む。
人間として生まれたからこそ、
言葉の重要性
をこれからも意識していきたい。
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