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マイルチャンピオンシップ(2023年)有力馬見解
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■セリフォス
前走の安田記念は2着。レーン騎手がラチ沿いぴったりをロスなく騎乗し、直線で前が詰まりそうになりながらギリギリのところを割って抜け出すも勝ち馬のソングラインに差し脚に屈した形。ほぼ完璧な競馬ができての2着であり、この辺りが本馬の最大パフォーマンスだろう。
5か月半ぶりの実戦になるが、2週前は栗東CWで大外を回ってラスト1F10.9秒、1週前はさらにタイムを縮めてラスト1F10.7秒と絶好の動きを見せている。
馬場状態や展開を問わずキャリアで掲示板を外したことがない安定感があり、精神的な強さも魅力。今回も上位争い必至の1頭だ。
■シュネルマイスター
前走の毎日王冠は3着。パトロールビデオをチェックすれば一目瞭然だが、直線ではまったく進路が見つからず、まともに追えたのはゴール手前100m付近で、盛大に脚を余したレース。この一戦で評価を下げる必要はなく、完全に度外視して良い。
2走前の安田記念はセリフォスとアタマ差の3着も、上がり3F32.8秒の脚を使っており、最後の脚色はこちらの方が目立っていた。
展開的な不利を受けやすいタイプで勝ち切れないことが多いが、貯めれば貯めるほど鋭い脚を使える馬で、決め手は現役でも屈指。
決め脚を活かすためにもパンパンの良馬場の方が良い馬。昨年のマイルCSのように良でも柔らかい馬場だと脚が鈍るタイプ。当日のクッション値や天候にも気を使いたい。
■ナミュール
前走の富士ステークスは人気に応えて快勝。メンバーレベルは低かったが走破時計も悪くなかったし、外に出してからの瞬発力には素晴らしいものがあった。実際に、鞍上のモレイラ騎手も大きなレースで勝てるだけの感触を掴んだようなニュアンスのコメントを出していた。
ヴィクトリアマイルと安田記念では結果を出せずに終わったが、いずれのレースも道中で大きな不利を受けてのもので、本来の力を発揮できれば前走ぐらいのパフォーマンスは楽に出せる馬。ここに来て馬体も成長し、一気に飛躍する可能性も充分。
但し、キャリアを見ても不利を受けることが多い馬で、前走は頭数が少なかったのも良かったはず。G1で多頭数となれば受けるプレッシャーも違ってくる。いかにリラックスさせて不利を受けずに走るかは鞍上の技術に依存する部分も多いため、ムーア騎手が騎乗するのは大きい。
■エルトンバローズ
今年の4月に3歳未勝利戦を脱出したばかりだが、そこから一気に3連勝でG1挑戦に。前走の毎日王冠は1着。ソングライン・シュネルマイスターを抑えての勝利ではあるが、その2頭は直線で進路を見つけることが出来ずに大きく脚を余していた。ほぼ完璧な騎乗での1着で、レース内容的な上積みも望めず、時計的な価値もそれほど高くない1戦だった。
2走前のラジオNIKKEI賞でも1着だが、レーベンスティールが大きく脚を余した影響も大きかった。メンバーレベルも低く、こちらも価値の低い1戦。もちろん、一定以上の実力があるがゆえの4連勝だが、近2走は恵まれた部分も大きかった。
とはいえ、前走から明らかに追切の動きが変わっており、ここに来て馬が成長をしている可能性は充分にある。さらに1週前の追切では栗東CWで自己ベストをマーク。3歳馬だけに伸びしろがあるため、もう1~2ランク成長できればG1でも通用するだろう。
以上です。
最終結論は、KawadaSalonで公開します。
今年のマイルチャンピオンシップの最大の争点は2強オッズになりそうな、セリフォスとシュネルマイスターのどちらを軸にするかということ。
2強オッズのレースで、2強の馬が両方共に馬券圏内に来る確率はそれほど高くないが、1頭が馬券に来る確率は非常に高い。
それゆえに、どちらをチョイスするかが決まった時点で、予想の半分は終わったといっても過言ではない。
現時点でのジャッジは...
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