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ハッピーエンドとバッドエンド(とジョブズの言葉)

Apple創始者でiPhoneを作ったスティーブ・ジョブズ、伝説のスピーチの一節(スタンフォード大学卒業式)
「君たちの時間は限られている。だから他の誰かの人生を生きて時間を無駄にしてはいけない。定説(ドグマ)にとらわれてはいけない。それは他の人たちの考え方の結果と生きていくということだ。その他大勢の意見という雑音に、自分の内なる声(inner voice)を溺れさせてはいけない。最も大事なことは、自分の心(heart)に、自分の直感についていく勇気を持つことだ。心や直感はすでに、あなたが本当になりたいものを知っている。それ以外は二の次だ。」

さて、4日後の木曜日に大学院のゼミがあります。事前課題は「理想の社会とはどんなものか」を考えてくること、です。ということで今日は朝から自分にとっての理想の未来や社会について考えています。

基本的に自由すぎるゼミなので、理想の未来を10年後に置こうが1000年後に置こうが、それも自由です。わずか10年でも人々の常識は変わります。考え方としては、こうだったらいいなというピカピカの理想を思い描いてみるのと同時に、悪い未来も想像して、もっと悪い最悪の未来も想像して、そこからまた理想に戻ったりしようかなと思ってます。

例えば近い未来なら、ストレスのない生活がしたい、自分の時間をたくさん確保したい、休みがいっぱいほしい、自由に使えるお金もほしい、チヤホヤされたい、愛されたい、これ以上歳をとりたくない、といった自分の願望がそのまま理想の社会につながるかもしれません。これに対し「こんな未来は嫌だ」というバッドエンドを考えてみると、失業してお金がない、拘束が多すぎて自分の時間がない、ストレスで鬱になった、そもそも1年後に死ぬから生きてる前提がおかしい、ひとりぼっちで寂しい、またはお金はあるけど友達がいない、とか。想像するだけで気持ちが暗くなります。

遠い未来のハッピーを考えてみると、科学が進歩して超快適に過ごせる、世界のどこへでも瞬間移動できる、翻訳機が進歩して世界の誰とでも話ができる、宇宙に住める、格差も差別もない、戦争も紛争もテロもない、環境問題は科学で解決している、ドラえもんがいて ひみつ道具も使い放題、みたいなことがパッと思いつく良い未来でしょうか。一方で悪い未来というと、人口が爆発して食糧がなくなる(なおリアルな推計でも将来人口は爆発して、地球人はインド人とアフリカ人ばかりになるようです)、人間の食糧が昆虫だけになる、環境汚染や地球温暖化で地球に住めない、コロナとか第三次世界大戦で人間はほとんど死ぬ、というか全員死ぬ。日本が中国に侵略されて全員中国語を喋らされている、でも下手くそなので中国人に差別されまくる。人間よりAIのほうが偉い世界、人間の情緒的価値がないがしろにされる世界。夢も希望も愛もない世界。

何だかこう考えてみると、今の社会とか今の自分って十分恵まれてるんだなと改めて思います。けれども過去から分岐した別の世界線による「理想の現在」も有り得たのだろうなあと思います。何にせよ「理想の社会」は実はかなり深いテーマなので、自分の内面を相当 深堀りしないと答えに辿り着けないと思っています。ですが最後は「直感」なんだろうとも思います。よく分からなくなったら、最初に感じ取った「直感」を信じて進もうと思います。何か答えが出ればよいのですが。

冒頭でご紹介したジョブズのスピーチの動画リンクも貼っておきます。まだ見たことがないという方はぜひご覧ください。14分ほどありますが、見る価値はあると思います。動画リンク⇒[スティーブ・ジョブズ_スタンフォード大学卒業式における伝説のスピーチ]

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