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火事になったらどうなるのか、教えます。

 火事の体験談を集めるプロジェクトをはじめます。

 この1年、自分の体験をnoteで発信する中で、何人かの火事の経験者と知り合いになりました。それぞれユニークで、多くの学びがあります。

 海苔やお菓子のスチール缶にいれておいたものは燃え残った。だから今もスチール缶を集めている。
 スマホを持ち出せず、すごく困った。身分証もなく買い直すのに大変な労力を要した。
 肉親をなくし、ソーシャルワーカーにお世話になったが、自分の辛さを理解してもらえない。欧米のようなグループケアの仕組みが必要だ。

 愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶといいますが、先人の経験を蓄積しておくことは役に立つはずです。しかしながら、火事についてまとめられた書籍やサイトはほとんどありません。僕自身、火事の直後に必ネットで情報を探しましたが、当事者の発信も数えるほどしかありません。

 それは火事の経験者の、独特の心情が関係しています。

 ひとたび火事になれば、やらなければならないことが一気に押し寄せてきます。そんなときに役にたつサバイバルマニュアルを作ろうと思います。

 この国で1年におきる火災は、3万7千件。

 この数字の向こう側には、人生最大のピンチに直面し、困っている人がたくさんいるはずです。

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 火事の直後、作家の浅生鴨さんは、こんな言葉をかけてくれました。

河瀬さん、火事のnoteを書き続けてください。いつか必ず本にします。

 あれから1年半、本になるかどうかはさておき浅生鴨さんの力を借りながら、火事の情報を集めるプロジェクトが始まりました。FUKKO DESIGNの仲間も手伝ってくれています。消防や保険などにも取材をして情報を整理し、できるかぎり分かりやすくまとめていこうと思います。

 プロジェクトの趣旨に賛同し、ご自身の体験を話してみてもいい、という方がいらっしゃれば、下記までご連絡ください。

mail: daisakukawase@gmail.com

 本になるかどうかは別にして、これからこのnoteで発信をしたり、トークセッションをしたりと、できることから始めようと思います。

 

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