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Dear Daughters:えいが編

いつか来る時に備えての、娘たちへのレコメンド「映画編」。

おんがく編はこちらです。

父さんは小さい頃は、お母さん(ばあちゃん)に連れられて三宮の映画館でよくジャッキーチェンの作品を観に行ってました。
それ以外の映画をたくさん見てみようと思ったのは大人になってからです。
映画は自分とは違う人生を垣間見て、いろんなことを考えるきっかけをもらったり、気分を変えてもらえる素晴らしいコンテンツだと思います。
今から紹介する作品は、大人になってからじゃないとよくわからないかもしれないけれど、いつかそういうときが来たら、観てみてほしい作品です。

聲の形

人のこころは人それぞれ。いろんなかたちをしていて、とても歪(いびつ)なもののように思います。上手く取り繕って、一見順調ように見えていても、急にそうじゃなくなったり。でも、そういう窮地や落ち込んだ時、新たに生まれ変わるきっかけを得たりするものなのかもしれません。
生まれ持って、もしくは交通事故や病気によって、障がいを持つことは分け隔てなく誰にでもあり得ることで、家族、友達、いろんな人がそれぞれの思いを持ち、交わり繋がりながら、同じ日常を暮らしています。簡単なことではないけれど、自分の弱さや相手の個性を認めることが、第一歩なのかもしれません。

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あん

こちらの作品では、かつて病気を持っていた人が出てきますが、この日本ではそれらを理由に差別に合ってきた歴史があります。日本だけでなく、世界にはこれまでも差別は繰り返されてきて、いまだに消え去ることはありません。そういった境遇の人の苦しみや、その中でも日々暮らし続ける日常について目を向けて下さい。そして、人生は何歳からでも思いもよらない出会いによって、新たな種を得ることができます。

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ハッシュ!

こちらの作品は、いわゆるLGBTQというテーマについて考えるきっかけになるかもしれません。世の中にはいろんな価値観・主義があり、様々な事情があって、でもまだまだ認められていないこともあります。(認めるって誰がどんな立場で行うことなんでしょうね?)人生の歯車はそうそう簡単には回ってくれなくて、どん底な気持ちから抜けれなくなってしまうこともあるけれど、でも人と人が繋がるところに希望はあるし、微かな力も湧いてくると思います。「ひとりじゃないっていいよね」というメッセージがとても暖かく感じます。

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リアリズムの宿

人間は、見栄とか嫉妬とか、コンプレックスをこじらせてしまう生き物で、それはただただ不要なものとして考えられがちだけど、そういった中に人間の「可笑しみ」のようなものがあって、それはそれで人生の「美味み」なんじゃないかな?と思います。決してみんなが美味しいと思えるものではない珍味ではあるけど、そういう人間の歪な部分やバツの悪い境遇とかも愉しめるようになると人生はたのしくなるんじゃないかなと思います。

無題

十二人の怒れる男

この世界には偏見や先入観、無関心からの「不条理」が残念ながらまかり通っています。そんな中でもおかしいことにおかしいと言い、納得ができないことに納得ができないと行動を取ること。その勇気と言葉で人の命さえ救うことができる。正論を言うことはとても力を使い、反発も合うこともあるけど、知恵とアイデアで世界は変えていけるかもしれません。この時代の「民主主義」の役割について考えるきっかけにもなるとよいと思います。

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ターミナル

人生はいろんな窮地があるけれど、そこで生まれる縁もあって、そこにこそ人生の面白みが詰まってます。アイデアと勇気があれば、「待つ」ことからでも人生の物語は生まれます。とても希望に満ちた作品だと思います。設定や制約から面白みや豊かさが生まれるということも、この監督の作品からは学んでいってほしいです。

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インターステラー

この作品のように、遠く離れるときが来ても、
ずっとみんなのことを見守ってますね。

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