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【マガジン】について

家族の状況の変化に伴い退職をし、落ち着いたら仕事を探してまた働こうと思いながらもうすぐ1年になる。

その間に何度か就職活動をしたものの、なんだかしっくりこなかった。
世界中を騒がせているウイルスやその他の事件事故のニュースに影響され、小さな娘は不安でいっぱいになる時期があった。体調不良を訴えたり、ときには食べられなくなったりした。

今は元気に学校に行っているが、具合が悪いときに「ゆっくり休もうね」と休ませてあげられるのは、子どもにとっても私にとっても都合がよかった。
これがもし仕事をしていたら、「少しくらいなら大丈夫」「行けるよね」と無理して行かせていたかもしれない。

娘を3歳の頃から保育園に預けて働いてきた。
働き始めて一週間で休むことになった、あのいたたまれない気持ち。
理解のある職場だったし、誰に何を言われたわけでもない。それでも、堂々と当然のように休めるわけじゃなかった。
働き続けた約4年間、成長するにつれ欠勤することはなくなったけれど、それでも何度も何度も休み、そのたびに心苦しい思いをした。

もう一度働こうと思ったとき、私の心を支配したのは、そのときのなんとも言えない、やり場のない感情だった。
誰も責めなくても自分で自分を責めてしまう、子どもは悪くないのに、なんで熱を出すのと思ってしまう、夫は当然のように仕事に行って誰に罪悪感を抱くこともない。

働いていた頃の、あのもやもやとした行き場のない想いが溢れ、たまらなく苦しくなる。

このご時世、少しでも風邪の症状があれば学校を休ませなければいけない。
そうなると、もし私がパートを始めたとしても、いつ休むことになるかわからない。
母は遠方に済んでいるし、夫の両親はすでに他界している。近くに時間の融通が利く頼れる親戚もない。

――専業主婦を、極めようか。

ふと、そんなことを思った。

専業主婦なら、たとえ子どもが学校を休むとなっても気持ちよく休ませてあげられる。
決して生活にゆとりはないけど、切り詰めればなんとかなる。
いや、なんとかするのだ。

小学生のうちがお金の貯めどきと言われるし、パートをしてその分貯金をしておけば将来余裕ができるだろう。
でも、心のゆとりはきっとできない。
いつ休むことになるかビクビクして、なんで病気になったんだろうと責めるような気持ちになって、苦しむのはもう嫌だ。

甘い、と言われるかもしれない。
甘えている、と言われても、その通りだと思う。
もし夫が働けなくなったら働く覚悟はできている。そのときは夫に子どもを任せて私は休まず働こう。

誰にも迷惑をかけたり、嫌な気持ちにさせたくない。
そんなことは不可能だけど、私は人一倍そんな気持ちが強いのだ。
ずっと人の顔色をうかがって、嫌われないように必死に取り繕っていた過去の自分。
少しずつ折り合いをつけて上手くやれるようになったけれど、根底はきっと変わらないのだろう。

そんなわけで、現段階では「専業主婦を極める」ことを目標とした。

限られた収入の中で、最大に豊かな暮らしをすることがミッションだ。

夫が転職をし、手取り年収が把握できていない。
たぶん350万に届かないと思う。
それでも贅沢しなければやっていけるし、やっていくのが専業主婦を極める私のミッションだ。

そんなわけでこのマガジンには、面倒くさがりであるがゆえの性格から生まれた節約・時短・効率化についてや、育児、暮らし、日々の想いなどを書いていこうと思う。
幸い時間はたっぷりあるから、人生最後のダイエットも始めた。
アラフォー専業主婦を、今はめいっぱい楽しもうと思う。

「そのとき」まで。


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月3~4本更新予定。読まなくても困らないけどなんか気になる、そんなマガジン。に、なりますように。

「面倒くさい」が口癖のアラフォー主婦。節約・時短・効率化で小さな暮らしを目指す1児の母。人生最後のダイエット中。家事・育児・暮らしのことな…

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