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【HSP】人一倍敏感な子どもだった

HSPとか、HSPという言葉を目にしたことがありますか?
人一倍敏感な人(HSP)、人一倍敏感な子(HSC)という意味だとか。
この言葉がずっと前からあったのか知らないけれど、私は間違いなくHSCだったと思う。

人の何気ない言葉で傷ついたり、やたらと人目が気になったり。
何も言われていないのに何か言われているような気がしたし、こそこそ話している人は自分の悪口を言っているんじゃないかという気がしたり。
自分の意見もなかなか言えず、こんなこと言ったら嫌われるんじゃないか、怒られるんじゃないかと、常にびくびく。

嫌われないように一生懸命人に合わせて、おもしろくなくても笑って、嫌なことも嫌と言えない。
失敗して笑われるのが怖くて、何もできない。
話しかけても無視されたらどうしよう、誘っても断られたらどうしよう、不安でたまらない。

考えすぎ、と、よく言われた。
確かに今なら、考えすぎって思う。
他人が何を言っていても、それはそれで仕方ないなって今ならはね除けられる。みんなに好かれる必要はないし、そんなのは不可能だから。


自分が大事に思う人が、たった一人でも自分の味方をしてくれればそれで充分幸せに感じる。
挨拶や話しかけるのはちょっとまだ苦手だけど、相手もきっと同じ気持ちだろうなと思えばちょっと緊張が和らぐ。初対面だけど、別の人に「知り合い?」って聞かれるくらい話してるときもある。
無視されたり断られたら悲しいけど、今はもう大人だからあからさまにそんなことをする人はいないし、みんなと仲良くなんてできないからなって納得してる。

だけど、子どもの頃の私は、どんなことも受け流せなかった。
まっすぐ正面から全部受け止めて、痛みを回避できなかった。
白か黒で、グレーの世界が許せなかった。
陰では文句を言いながら、仲良く笑って話す人が信じられなかった。
全力で受け止めていたから、全力で傷ついていた。

感情の起伏が激しくて、嬉しいことはめちゃめちゃ喜ぶ。悲しいことは落ち込みまくる。そんな子どもだった。
友達とうまくできなくてよく泣いたし、学校に行きたくないと思ったし、なんなら生きている意味ないなってずっと感じてた。
もっと鈍感だったらよかったのにって、何も感じない自分だったら幸せなのにって思ってた。
何もしなくても普通に友達と仲良くできたり、苦しくなったり悲しくなったりしない、何も言えなくなったりできなくなったりしない、そんな子どもになりたいって本気で願ってた。

そんな子どもの頃の自分が今の私を見たら、きっと驚くだろう。
まわりのことを気にして萎縮していたけど、今は、私は私だからって思えるようになった。
私の一番の味方は私だから、苦しいなら逃げていいと背中を押すし、苦しいなら楽なほうへ流れてもいいと言う。
私の人生は誰のものでもない。貴重で限られた時間なのに、人の目を気にしてつらくなっている暇はない。

そう思えるようになるまでにはいろいろあったけど、ただひとつ言えるのは、そんな過去があったからこそ、今の私がいるんだってこと。
どんなにつらくて苦しくて、逃げ出したいことがあっても。
泣きながら歯を食いしばって生きていたから、今の私があるのだと思う。
きっと順風満帆な人生だったら、人の痛みも苦しみもわからないし、誰かの背中を押せるかもしれない言葉も生まれなかったと思う。

ポジティブだねって、話すと元気になるって言われると、とてもうれしい。
過去の私が与えてくれた、今の私。
そんな自分になれるなんて、夢にも思わなかった。

人一倍敏感で、膝を抱えてうつむいていた私へ。
もし伝える手段があるのなら、こう声をかけたい。
あなたは私にとって、大切な存在です。
生きることをあきらめないでくれて、ありがとう。

今、人一倍敏感で、つらく感じているあなたへ。
マイナスに感じることが多いかもしれない。
でも、人一倍敏感であるということは、諸刃の剣だと忘れないでください。
嬉しいことはとびきり嬉しいでしょう。幸せなときは、めちゃくちゃ幸せに感じるでしょう。
人一倍敏感な人がプラスに感じるときは、他の誰よりも幸せに思えるということです。
プラスに思えるときが増えるように、自分にできることは何か。どうしたら自分が幸せなのか。
少しずつ、気持ちを変えてみてください。

白と黒しかなかった世界にグレーを認められるようになったとき、きっと何かが変わるはず。
人一倍敏感だった私が、そうだったように。

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「面倒くさい」が口癖のアラフォー主婦。節約・時短・効率化で小さな暮らしを目指す1児の母。人生最後のダイエット中。家事・育児・暮らしのことな…

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