金襖子

その日わたしは現実に耐えかねて仕事を放棄した。

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最近の記事

頭がおかしくなる

喋らなければ! そんなことを思う事が年に1度か2度ある。 喋らなくても、 この頭の中が雪崩のように迫りくるナニカに埋め尽くされる前に、 どこかに吐き捨てなければならない。 何を思っているとか 何が喋りたいとか そんなことはどうでもよくて パンクしそうな頭から何か出さないではいられない。 そういう日があるのだ。 ブログをはじめたのは高校生の時で毎日どうでもいい事をだらだらと書き込んでいた。 大人になってからは頻度が減って、年に1度も更新してないものもある。 たぶ

    • 言語思考と視覚思考の媒体選択、アニメと漫画と小説

      人類には、 視覚優位型と言語優位型がいる。 「なんか絵を描いて」と言われればサラサラ描けるけど 「なんか喋って」と言われても言葉に詰まる。 そんな人は視覚優位型だろう。 あるいは、 「なんか絵を描いて」と言わても困るが、 「なんか喋って」と言われればスラスラ喋れる。 そんな人は言語優位型だろう。 なぜこのような話をするかと言えば、普段聞いているポッドキャストでそんなテーマがあったからだ。 「ビジュアル・シンカーの脳」という本を題材に話しているのだが、本の著者であるテン

      • ニッキの香り

         夏が近づくとどこからともなくニッキの香りが脳裏をかすめる。あの独特な、ツンとしたような渋いような甘いような何とも言えぬ香りだ。祖母がまだ生きていた頃に、瓦のような形の焼き菓子をよく食べていたものだ。わたしはあの菓子が、というよりニッキがどうも苦手だ。子供の頃は古臭いと思って嫌っていたが、最近はお洒落なカフェでコーヒーカップの横にしれっとシナモンが横たわっているではないか。あの棒切れみたいな奴がニッキの正体だと知るのは初めてシナモンコーヒーを飲んだあの日から、だいぶ経ってから

      頭がおかしくなる