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4日目 ブリュッセルからルクセンブルクの田舎町クレルヴォーへ(ザ・ファミリー・オブ・マン展をみた!)

アントウェルペンを朝の8:05に出発するFLIX BUSに乗車し、1時間ほど揺られてブリュッセルの中心地へ。

朝のアントウェルペン中央駅
中央駅近くにバスが待っていた
昆虫のような触覚がついているバス。かわいい。WiFiとコンセントがついている。
ベルギー王立美術館。10:00の開館と同時に中に入った。
世界のあちこちでピカソ展をやっていてまたか!となった。
初期フランドルの画家ロベルト・カンピン(と言われている)《受胎告知》
フランドルを代表する画家 ハムス・メムリンク。アントウェルペン王立美術館の方にメムリンクの描いた「アダム・ドライバーそっくりの絵画」があったのでそっちを見たかった。
冬の作品が数点展示されていた。ピーテル・ブリューゲル(父)《ベツレヘムの人口調査》
アントウェルペン出身の画家クエンティン・マサイス《両替商とその妻》
知ってる絵画だ〜!と興奮。銅の臭いがしそうな生々しさ。
ダヴィッド《マラーの死》
フランス人画家ダヴィッドがブリュッセルで余生を過ごしたので
ベルギー王立美術館が所蔵してるらしい。
ルーベンスが黒人を描いたのはなぜか?というミニキュレーション展が一部屋の隅でみれた。
お隣のマグリット美術館(2009年に開館)
マグリットがお出迎え。
鮮やかな作品が迎える入口。
初期の作品。年代ごとに階が分かれていた。
展示室内は薄暗く、絵画にスポットライトが当てられていた。
《光の帝国》昼なのか夜なのか……?これを見るためにお金払ってよかった(涙)。
マグリットの絵を見た後にベルギーの風景を見ると
全てがマグリット色に見えてくる現象が起きる。
駅に行くとマグリットの絵の中から出てきたような色のリンゴが。
自動販売機で小銭を減らそうとしたら、カードしか使えなくて笑った。
お金を回収するための人件費が削れていいのかな?!
いよいよルクセンブルクへ!
ローカル線に乗り換えたベルギーのリエージュ=ギユマン駅
着いた瞬間、美しさに感動…涙
各駅停車でルクセンブルクの田舎町クレルヴォーへ 人口は1000人くらいだとか。
田舎町に向かう電車の中の治安が悪くて怖かった。
街全体に新人作家の写真作品が飾ってあるらしく(着いてから知った)
こんな感じで展示されていた。少し長野の浅間国際フォトフェスティバルを思い出した。
クレヴォール城敷地内にある美術館
ルクセンブルク出身で写真家でありキュレーターのエドワード・スタイケンが企画したザ・ファミリーオブ・マン展へ!!永久展示されているのすごい。
思ったよりアクロバティックな展示の仕方…!
書籍コーナー
去年銀座のシャネル・ネクサス・ホールで展覧会が開催されていた
エリオット・アーウィットの写真集も見つけた!
点数が多いのでこういった場所にも展示が…!
展示室の一部の様子
ユージン・スミス

展覧会内の作品の配置はおそらく元のMoMAの〈ザ・ファミリー・オブ・マン〉展の中身とほとんど入れ替えてなさそうだった。最初は出産のシーンなど生命の誕生のイメージからスタートし、冠婚葬祭や老若男女といったテーマ別のキュレーションのほか、様々な仕事に従事する労働者の姿、祈りや踊りなど様々な地域の慣習を捉えた作品が分けて展示されていた。日本人の写真家の名前は木村伊兵衛や石元泰博をはじめとして5人ほど見かけた。日本人以外の写真家が日本を捉えたものもある。終盤になるに連れて戦争と平和をイメージした作品へと変化していくが、最終的にはもう一度赤ちゃんや子どもといった生命のはじまりや次の世代の歩みへとつながっており、輪廻転生のような構成になっていた。

最後に感想を書くコーナーがある
美術館を出ると新人作家の作品が野外展示されている
クレルヴォー城

クレルヴォーからルクセンブルク行きの電車があると勘違いして駅に着くと一本もなく焦って村人に英語で話しかけるも全く通じず、しょぼんとしていたら「ルクセンブルク国鉄のバスで隣町まで行かないとルクセンブルク行きの電車に乗れない」と、どうにか優しいおじさんとコミュニケーションをとることができてバスに乗った。そのバスの運転手が映画「パターソン」のアダム・ドライバーそっくりだった…..(彼はフランス語とルクセンブルク語が話せて英語がダメだった)。

そして、驚いたのがルクセンブルクの公共交通は電車もバスも路面電車も全て無料!!!!!すごい。お金持ちの国は違う。。。

ルクセンブルク国鉄のマーク

1時間ほどバスに揺られて到着したのがEttelbruck駅。今でもGoogle Mapで調べるとクレルヴォーからルクセンブルクに一本の電車が走っているような経路が出てくるけれど、電車はない!代わりに国鉄バスに乗らないとダメ!

Ettelbruck駅 
めっちゃ見た目は古いけど中は小綺麗なアンティーク調のカーテンとソファだった列車

ルクセンブルク市内に19:00ごろ到着。

ルクセンブルク中央駅 あまり写真を撮っていると旅行客ということがバレるのでサッと撮る
無料の路面電車。全てが新車両。見た目がかわい過ぎて「かわいい!!!」を小声で連呼。
寒すぎて温かいものを食べないと凍えてしまう…と思い歩いていたらラーメン屋さんを発見。
出汁の味がしない醤油らーめんがきた。しかし、コンセントもトイレも使えて感謝。

このあと夜行バスに乗って早朝にパリに着く予定にしていたのだけど、なんと夜の23:30から2:00まで乗り継ぎ駅で待つ羽目になることに気付いたので、(凍え死ぬか、身包み剥がされて旅の終了の予感…と思い)慌ててユースホステルの宿を確保した(正確にいうと、最初旅程をいくつか考えていたときにとっていた宿がキャンセル&返金されず予約が生きていたのでそこに宿泊することができた)。夜の便でパリに行けなくもなかったけど、夜の街を一人で歩くのはさすがに治安が心配なので色々迷った挙句ルクセンブルク泊になった。

(つづく)

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