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『葬送のフリーレン』 オーケストラコンサート@パシフィコ横浜 8.21

フリーレンのオケコンに行ってきた。
正直なところ、家を出る前は行くのがちょっと面倒になっていた。でも、行けば感動必至なことも分かっていて、そしてやっぱり、私は泣いた。

『葬送のフリーレン』公式Xより


1曲目はもちろん「Journey of a Lifetime」.
作品のメインテーマ曲であり、サントラの1曲目でもある。

ステージにはスクリーンが吊るされていて、楽曲に合わせて編集されたアニメ映像が流れた。
「Journey of a Lifetime」で流れたのは、メインキャラの紹介映像。
フリーレン → ヒンメル → ハイター → アイゼン → フェルン → シュタルク → ザイン
コンサートの幕開け(冒険のはじまり感!)、勇者パーティーから新パーティーへの流れ、壮大で美しい音楽!!!
涙を止めるのは到底無理だった。



コンサートは、物語の展開に沿って進んだ。
映像とともに、シーンのポイントになる台詞だけ字幕が出た。
フリーレン(アニメ)は何度も観ているけれど、このコンサートで初めて気付かされたことがある。

人間の寿命は短いって
わかっていたのに
なんでもっと
知ろうと思わなかったんだろう

今までは、あくまでもエルフ視点の台詞として聞いていた。
が、今回このシーンが字幕付きで流れるのを見ながら、これ、人間同士にだって言えることじゃんって、ハッとした。
これからは、もう少し、人と関わることを楽しんでみようかな。

『葬送のフリーレン』公式Xより


東京フィルの演奏は、当たり前に音が美しくて、最後の一音も、余韻までもが心地良くて、終始感動した。コーラスも同じく。
スクリーンの映像も観たいけど、やっぱり「音楽」を堪能したくて、ときどき目を閉じて聴き入った。
個人的に、ホーン隊の張る音が大好きだから、「Zoltraak」「Dragon Smasher」はめちゃくちゃカッコ良くて鳥肌が立った。惚れ惚れ。
フリーレンの世界観を象徴する民族楽器の音色も、本当に美しかったなぁ。
ずっと聴いていたかった。

miletさんの歌声も感動した。
「Anytime Anywhere」の歌詞について、「愛」という言葉を使わずに、愛を表現してほしいという依頼だったことをお話されていて、深く納得。
それが詰まっている作品だし、歌詞からもそれをとても感じてた。
だから、この曲を聴くと涙が込み上げてくるのかな。

映像があるから、生演奏が超贅沢なBGMになってしまったりもするけど、映像があるから、物語との相乗効果で感動が何倍も増す。
映像を一切使わなかった夏目友人帳のオケコンとは対象的だったけど、どちらの演出も好き。

『葬送のフリーレン』公式Xより


ひとの一生は、旅そのもの。
「葬送のフリーレン」は、それを静かに教えてくれる。

アイゼンはつらく苦しい旅がしたいのかい?
僕はね、終わったあとに
くだらなかったって笑い飛ばせるような
楽しい旅がしたいんだ

人生、それでいいかも、っていうか、それがいいかも。


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