「あなたの大好きな映画や本、漫画、アニメは何ですか?」
最近カードリーディングの際にみなさんにお尋ねするのが
「あなたの大好きな映画や本、漫画、アニメは何ですか?」
という質問。
例えばわたしは、映画だと『グレイテスト・ショーマン』やカミラ・カベロの『シンデレラ』、実写の『アラジン』、アニメ、本だと『赤毛のアン』、漫画だと谷川史子さんの爽やかな純愛物。
『ポリアンナ物語』『小公女セーラ』も大好き!とまではいかないけれど、子供の頃に見てものすごく心に残っている。
面白いのが、大抵それらには共通しているストーリーがある。わたしの場合だと
①貧乏だったり親がいなかったりすごく苦労しているが、くさらずに明るさを持って夢を見ている主人公。
②そこに誰かや何かとの出会いがあって、夢見た幸せを手に入れる。
③悪は負けて正義が勝つ!苦労からの成功!不幸からの幸福!などの、わっかりやすいハッピーエンド!
大きくこの3つが共通している。
そう。わたしは絶対的にハッピーエンドが好きだ。ハッピーエンドであることは欠かせない!
新体操漫画『光の伝説』も、わたしをダンスに目覚めさせてくれた大事な漫画なのだけれど、ラストがわっかりやすいハッピーエンドじゃないのが嫌だ。
主人公光ちゃんの好きな先輩・大石さんも光のことが好きなのに、同じく大石さんを好きな椎名先輩の「わたし身体が弱いから、一緒になって欲しいの…!」という半分脅迫的な愛情を、大石さんが苦しみながらも選ぶのが嫌で嫌でたまらない。本当はお互いに好きなのに!
光のことを好きな伴奏者・夏川くんが運命の相手なのかもしれないけれど、わたしとしては『わっかりやすいハッピーエンド!』を求めているので、どうにも嫌だ。光が大石さんを好きなら大石さんとくっついてほしいのだ。
あだち充の『H2』も、男2人女2人の中で、主人公同士の2人がくっつかずに違う方とくっつく、みたいなラストを読んで嫌すぎて号泣し、34巻まで読んだ時間を猛烈に後悔し、「2度と読まない!!!」と怒り泣きながら誓ったほどだ。
ちなみにこれらは『わっかりやすいハッピーエンド』好きなわたしの勝手な感想なので、お話自体はそのラストで完璧なのだともちろんわかってはいる。
わかっていても嫌だ。これはきっと、わたしの前世がハッピーエンドじゃなかったから、とかなのだと思う。
と、話が暴走してしまったけれど、この共通しているストーリーを自分が実際の人生でやっている!と気づいたのだ。
まず①貧乏だったり親がいなかったりすごく苦労しているが、くさらずに明るさを持って夢を見ている主人公。
笑えるくらいわたしそのままだ。
思春期に父の蒸発、両親の離婚は経験したけどグレなかったし、夫が働かなかったことによる借金苦も経験したけど明るいお母さんでいたと思う。
他にも、離婚・大事な作品が盗作される・大人のいじめなど、自分で言うのも何だけれども、少々苦労はしてきた方だと思う。
あと30代前半くらいまでは太っていて肌の悩みも尽きず、自分に自信がなかった。
そして②そこに誰かや何かとの出会いがあって、夢見た幸せを手に入れる。
これはもう、本当の自分を思い出させてくれた恋人との出会いにほかならない。
あとは30歳で始めたチアダンスの力も大きい。
恋人とチアダンスのおかげで、本当の自分を取り戻し、痩せて綺麗になり(自分で言う!本当だから!)自信を持つことができた。
よく、『自分の人生のシナリオは自分で書いて生まれてくる』と言うけれど、本当にそうなのだろうな〜と思う。
わたしはわざといろんな苦労をしておいて、「白馬に乗った王子様のような人と出会って自分がシンデレラのように変身する!」をやりたかったんだ、全て自分で仕組んでいたんだ!と笑えてしまった。だからそういうストーリーの作品にときめくのだと納得した。
となると、この後は③悪は負けて正義が勝つ!苦労からの成功!不幸からの幸福!などの、わっかりやすいハッピーエンド!になるんだと自然に思えてくる。
確かに実際そうなってきているから面白いなあと思う。
「ハッピーエンド!…と思いきやまた不幸がやってくる!さあどうする!?」のストーリーはわたしは絶対に書かない。もう十分苦労したからこれ以上は求めていない笑。だからこの先の人生にその展開はない。そう確信できる。
これはすごいぞと思ったので、リーディングでも聞いてみるようになった。
この質問でその人の求めている人生がわかるから、今の問題・悩みを紐解く大きなヒントとなる。
実際聞いていると本当にみんな色々で面白いし、実際の人生とのリンク率の高さったらない。
「特に派手な展開のない『ツーーーーーーーー』っと淡々としたドラマが好きかなあ。」とおっしゃったAさんは、実際の毎日も『ツーーーーーー』で、その生活が心地よいのだという。
「『ゲド戦記』とか、光と影のある主人公のお話が好きです。光だけじゃダメなんですよ、影がないと。でも最終的には光の方が勝つんですけど。」
とおっしゃったBさんは、普段すごく明るいのに、一旦考え込むとわかりやすく落ち込み、しかもその期間が長い。
「『考えるな、行動しろ』って憧れの先輩が言っていたから、考え込んでちゃダメですよね…わたしも行動しないと!」とおっしゃったので、
「でも、今の光と影の話を聞いた感じ、光が『行動』だとしたら、影である『考え込む』も大事なんじゃないですか?
だから考えて落ち込む期間もすごく大事な訳だから、それを悪いことだって思わなくていいんじゃないですか?」と言ったら「ああっ!そうか!」とハッとされていた。
きっと『考えるな、行動しろ』の先輩とは求めているストーリーが違うのだと思う。人のストーリーでうまくいく方法を真似しても、自分のストーリーとは違うから上手くいかないんじゃないかと思う。
だって多分、Bさんは徹底的に考え込むのが「好き」なのだ。その期間がどんなに長くても、ちゃんとまた光の方に戻っているし、しかも「最終的には光の方が勝つんですけど。」というストーリーなのだとしたら、全く問題ない気がする。
「さあ!影の世界に行って考えまくってくるか!」くらいの感じでいたらいいのではないかと思う。
「わたしは『ホットロード』!家にあるから、帰ったら読み返してみる!」とおっしゃったCさんは、面白いことにその直後、恋愛事情がまるで『ホットロード』のような展開になっていた笑。
読み返して「あ〜これこれ!この感じ!好きー!」と魂が震えたから実際の人生で『ホットロード』したくなったんじゃないかと思う。引き寄せ力がハンパない!
なので「『ホットロード』的にはこのあとどうなる?」みたいに考えたら良いと思う。
「あまり本を読まないし映画も観ないけど、言われてみると子供のころ大好きだった曲の歌詞が今の自分の状況と似てるなあと最近思っていたんです!」とおっしゃったDさん。
なるほど〜!歌詞バージョンもあるのね!と思っていたら、その日のリーディングで「人前で歌ってみたい」という夢を思い出していた!
歌いたい魂のDさんだから、人生のストーリーのヒントが歌の歌詞で来ていたんだ!と、鳥肌がたった。
『大草原の小さな家』が好きな親友は、東京から安曇野へ移住し、自宅兼カフェを建て、犬を飼い、ビスケットやケーキを焼く日々を送っている。
妹は『魔女っ子メグちゃん』や『ミンキーモモ』『クリーミーマミ』のように、「魔法使いなんだけどそれを隠している主人公」が好きだという。
それらのアニメは一緒に見ていたし、魔法使いも大好きだけど、姉の場合「わたし魔法使いだよ!」と宣言する。隠したくない笑。
超仲良し姉妹でも正反対で面白い。
ちなみに妹はまさに「魔法使いなんだけどそれを隠している主人公」だと思うから、聞いた時そのまんまじゃないかとギョッとした。
などなど、当たり前だけど改めて、人はみんな違うのだなあと思う。
『大草原の小さな家』みたいな人生を望んでいる人には『ワンピース』のような大冒険の毎日は必要ないし、逆に『ワンピース』のような人生を求めている人が『大草原の小さな家』みたいな暮らしをしたら魂が死んでしまう、と聞いたことがある。
みんなそれぞれ、望む人生のストーリーがある。
心ときめくストーリーは、きっと自分が今回の人生でしたいと思っているストーリー。
何かうまく行っていないと思う人は、本当に求めているストーリーからズレてしまっているのかもしれない。
そんな風に、自分の人生を見てみるのも面白いのではないかと思う。
こちらの記事がお役に立てたら幸いです!