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24年の時空を超えて

9月の終わり、2023年のカレンダーのお知らせをインスタにアップしたところ、一通のDMが届いた。

富山県のMさんという方からカレンダーの注文のDMだったのだけれど、一緒に送られた画像にびっくりした。

こ、これは…!!ものすごーーーーく昔の絵だ!え!?なんだなんだ!?

と驚きつつメッセージを読み進めたら、
24年前、Mさんのお母様が35歳の頃独立オープンされた美容院にわたしのこのポストカードを飾ってくださって、そして今年還暦になられるお母様のもと、今もこのカードは飾られているとのこと!

そうだこれ、昔に作ったポストカードだ!!
24年前と言うとわたしが21歳。絵を見ながらわ〜っとその頃のことを思い出した。
その頃わたしはアルバイトをしながらポストカードをつくっていて(しかもケント紙を手差ししてコンビニのカラーコピーで!)、それを都内や他県の雑貨屋さんに置いてもらっていた。そうだ富山の雑貨屋さんにも送っていたっけ!とものすごく懐かしかった。
まだ挿絵や雑誌のカットの仕事もしていなかった。こどももいなかったから、1日を自由に使い、どうやって絵で生きていこうかと考えながら色々模索していた頃だ。

そんな時代の、「イラストレーターです」とも言えない頃のわたしが描いた絵が、まさか富山県で、お店のオープンから24年間もずっと大事に愛されていたとは!
懐かしさと嬉しさで胸があつくなった。
わたしの知らないところで、わたしの絵が誰かの役に立っているってことがあるんだなあと感動してしまった。


なんと、こんな風にお客様から一番見えるところに飾ってくださっていて

こんなに大事にされて…!泣けちゃう!

さらにお母様は、この絵を待ち受けやラインのアイコンにするくらい気に入ってくださっているのだそう。

嬉しくて、カレンダーと一緒にお母様にお礼のお手紙も同封した。
ちょうどお店の模様替えのタイミングだったそうで、「新しいカードを飾ってお店を10月仕様にしました」とお写真を送ってくださった。

▲コスモス
▲ニーレンべルキア

お店のオープンの頃に小学4年生だったMさんが今、その頃のお母様と同じ歳になられて、こうしてわたしにメッセージをくれた。時間というのは面白いなと思う。
「小学4年生の頃から見てきたあのかわいいイラストを描いたご本人とこんな形でやりとりできるなんて」と言ってくださったが、いやいやこちらのセリフです!と言いたい。
こんな素敵なお話を聞けてものすごく嬉しいし、これからも頑張ろうって思えるのは何よりもこういう時だから。
インスタを始めていてよかったな〜と思った。小さなことでも何かを始めると、何かが起こるものだとつくづく思う。


正直、お母様が愛してくださっているピンクちゃんは、今見ると恥ずかしくなるくらいの技術だし、多分カラーコピーだし、、、とか思ってしまうけれど、あの頃のわたしはそんなことを考えたりせず、ただただ好きなものを描いていたから、そんな気持ちがお母様には伝わってずっと愛されているのかな〜と思った。
本当に嬉しい。今のわたしも嬉しいし、24年前のわたしも嬉しい。

24年という時空を超えた、すごく素敵な出来事だった。
お店にもいつかお邪魔してみたいな🌈


こちらの記事がお役に立てたら幸いです!