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ほぼオール5の中のたったひとつの3にではなく、5に目を向ける

A型で「きちんとしなさい」「勉強しなさい」と厳しい母のもとに育ち、勉強も嫌いではなかったので中学までずっと成績が良かったわたし。でもちょっと太っていて体育は苦手で大嫌いだった。
小学5年の1学期、体育が3以外すべて5という通知表をもらった。
何かの賞に選ばれる、何かの代表になる、成績が良いことなどを喜ぶ母だったから、これはまた喜ぶだろうなと、意気揚々と帰ってすぐに見せた。
すると、この通知表を見た母は

「なんで3なの?」

とだけ言って、他が全て5ということには全くふれても褒めてもくれなかった。

この時、子供心に

うわあ……(←ドン引きしている)
わたしはこんなお母さんには絶対ならないぞ…!

と強く思ったのを覚えている。

母も「ユカが5をとること」を当たり前に思っていたのだとは思う。
でもものすごく衝撃的な出来事だった。褒めてもらえると思っていたのに逆に責められてしまったから。


そこから12年後、わたしも母親になった。
母を反面教師として育ったので、自分の子は学校の成績なんてどうでもいい、基本的に人間として頭が良い子に育てば良い、と思っていた。
息子たちがこんな通知表をもらってきたらベタ褒めして夜はパーティ!だったし、3があっても何も思わなかった。人間、得意不得意はあるものだから。

そしてこの「ほぼオール5の中のたったひとつの3だけを責めた母の話」は、カードリーディングをしている中でも、親は反面教師になるいう例としてよく話していた。

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さて少し前のこと、「この本が出たら、すっごいことになるに違いない!!!!」とものすご〜〜〜〜くワクワクしていた、2年かけて作った本が出版された。
しかし現実は期待していた状態とは全然違って、嬉しかったのも束の間、ものすごく悲しい気分になっていたのだった。
みんなからすごいすごいと言ってもらっても、自分としては全くそう思えず、めちゃくちゃ落ち込んでいた。

気分の落ちた数日を過ごしている中、ふと

あれ…?
わたしって結構すごいことしているのに、夢もたくさん叶えたりしているのに、それを当たり前と思っていて、全然自分のこと褒めてないかも…!
すごいこと、達成したことを「ハイOK、できて当然!」くらいにしか思っていなくて、「でもまだこれができてない」とか、「それができない自分って」みたいに思っている方が強いかも!!!


と気づいた。
そして

え…それって、あの通知表と通じてるかも…!
5を当たり前と流して3だけを責めた母と同じことを自分にしているじゃないか!!!!!


とものすごく驚き、衝撃を受けた。

子供たちを褒めて育てたし、リーディングでも来てくれた方の素敵なところを見つけて背中を押しているつもりだし、自分のことも大好きだし大事にしているし、と思っていたから、これは本当にショックだった。
完璧にわたしは自分に対して、3ばかりを見てダメ出しをしていた!5を全く褒めていなかった!

という訳で、早速ノートに自分の5、すごいところや、頑張って達成してきたこと、起こした奇跡の数々を書いてみた。
子供時代から遡って書いてみたら、山のように5がいっぱいあった!笑
例えば

・子供の頃から好きだった絵を仕事にして、「イラストレーターになりたい」という夢を叶えている!
・30歳でチアダンスを習い始めた初心者が、チアダンスの先生になれている!
・理想を兼ね備えた最強の恋人がいる!
・2年前に始めたタロットが仕事にできている!

などなど。今その時のノートを見返したら50個くらいあった。
こんなにいっぱい5があったのに、今まで自分から全く褒められてなかったんだなあと、ノートに書き出しながら泣いた。

その時のノートの一部

その時落ち込んでいた本のことも書いた。
わたしは、自分が作りたい!と夢見た本を、最強の著者さんと、最強の出版社さんと編集さんとすごく楽しく作ることができたのだ。
そして自分が想像した以下だったとしても、買って読んでくれている人がたくさんいるのだ。
それって、よく考えたらものすごく奇跡のようなことだった。そっちを見て褒めてあげなさいよって話なのだ。


自分をちゃんと好きだと思えて、身体や心を大切にできていたとしても、「自分を褒める」はまた別だったと気付かされた。
そして、いくら人から褒めてもらっても、自分から褒められないと自分は納得しないのだとわかった。




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