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「メーカー×店舗キャンペーン」に応募したら当選して、キャンペーンデザインを考えた


近所のスーパー「サミット」で「明治」とのタイアップキャンペーン企画が行われていました。入り口横のキャンペーンリーフレットが集められたコーナーでこういう告知チラシを発見すると、とりあえず1枚を買い物袋に入れました。

1色刷りでコストを抑えている点も好感を持てます

キャンペーンをきっかけに買う、応募する

明治の商品500円分以上(税込)を含むレシート添付が応募条件なので、買う理由を探します。お菓子全品1割引の日が月に1回か2回あるので、そこでちょっと多めにお菓子を買えば良いかなと考えるわけです。

チョコレート1枚では110円程度ですので足りません。そこで「きのこの山」袋パックなど常備できるお菓子も買ったほうが良いよね、すぐに傷むものじゃないし等と、自分に言い訳をしつつちょっと余分に買います。
そんな言い訳で出来たレシートを貼って、63円の切手を応募用紙に貼って送りました。

当たりました!

特にネット通販などで注文していないのに「お届けでーす」と配達員さんが小さな箱を届けてくれました。なんだろうと思って中を開けると、

お菓子達がたくさんあると無条件に嬉しくなります

こんな感じで「おぉ!当たった!うれしい!」となりました。
定番のお菓子のほか、普段買わないお菓子やヨーグルトのクーポンのほか、関東ではもう売られていないカールおじさんの袋も入っていました。

あらためて考えた「キャンペーンのデザイン」

購買を条件とするキャンペーンは販促の一環として定番です。
多くの場合、お店でもう一品、もうちょっと多く、買ってもらう為の”もうひと押しの策”として企画されていますが、実はもっと購買体験の質(商品力やブランド力も含めて)を向上させる仕掛けを載せることができます。

今回のキャンペーンを図にするとこんな感じになると思います。

この図からそれぞれの立場のメリットを考えると・・・

・買う人
 -当たってうれしい(売り場とメーカーへの好感度アップ)
 -いままで買わなかった商品を当選をきっかけに認知し、味わえる

・メーカー
 -購買理由を提供できて、売上増を期待できる。
 -自社商品への認知を向上させることができる。
 -ハガキとレシートから顧客像の解像度が上がる
(どんな世代か、一緒に買っているものは何か)

・売り場(流通/スーパー)
 -購買理由を提供できて、売上増を期待できる。
 -ハガキとレシートから顧客像の解像度が上がる
(どんな世代か、一緒に買っているものは何か)
 -クーポンで顧客の来店動機を増やせる

すべての立場にメリットがあり、win-win-winの関係になっています。
もちろん、ハズレの人もいるので、その対応には、より工夫が必要かもしれませんが、恐らくこのキャンペーンの倍率は流通限定ということもあり、小規模なので、倍率もそこまで高くないはずです。

キャンペーンは販売促進=売上の拡大の取り組みですが、実はお客様との対話としても機能させることができます。データの解析やスマホの機能などが以前より活用しやすくなっているので、まだまだ工夫の余地があると思いました。


編集猫 KAURU memo

キャンペーンといえば、「ヤマザキ春のパン祭り」が日本のスーパー等の売り場では最も知名度が高く、スケールも最大級です。
40年を超える蓄積があり、このページでは過去のヒストリーまでまとめられています。
とはいえ、お客様とのコミュニケーション、対話という意味では、新しい取り組みを行う余地があるように思うニャ。


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