その位置に行く理由は何か
はい!こんちわKATZです!
今日のテーマは「その位置に行く理由は何か」
先日に審判稼働した後に少し話題になったフレーズです。シェアしつつ自分の中にも落とし込んでいきたいと思います。
これについて解説をしていきます。
目次
結論 正確な判定をするため
止まっていたら全て見える
早く行って長く見る習慣
パッケージを準備しておく
まとめ
結論 正確な判定をするため
まず今日の結論からお話をします。審判員にとって「位置」は極めて重要なファクターと考えています。と言うのも判定をするにあたり適切な位置に移動していなければ「見ることができない」からです。何のために一生懸命に走って移動してコールをするのか、すべては正確な判定をするために必要なことと考えています。
これらは審判のIOTに凝縮されている内容ですね 後に確認しつつ、審判技術の奥深さや考え方について一緒に整理整頓していきましょう。
止まっていたらすべて見えるという話
早く行って長く見る習慣
パッケージとさじ加減
上記の3つについて解説をしていきたいと思います。
止まっていたらすべて見える
あちらこちらのカテゴリで審判稼働させて頂く中で、いつも思うのは
ステージの上からはすべて見える
ギャラリーの上からもすべて見える
TVからでもすべて見える
すなわち、バスケットボールの審判の難しさというのは、止まっていたら全て見えるのに、コートの中に入って動くと全くといっていいほどわけのわからん状態になるということです。ですのでポジションアジャストをして動いて止まる、止まってみる、ということが必要なのだということを強く感じるところです。
早く行って長く見る習慣
よくダラダラと走ったりボーッとしている方がいます。走れないわけではないんですよ、個人的に思うのは「そこに危機感や必要性を感じていない」のではなかろうかと思います。
審判のIOTという考え方を整理整頓しましょう。
IOT (Individual Officiating Technique)は、バスケットボール審判が試合中に適切な判断を下すための重要な技術と知識の集まりです。
1. **コール・ザ・オビアス(Call the Obvious)**:
- 明らかなファウルや違反行為を見逃さず、適切にコールすること。試合の公平性を保つために不可欠です。
2. **ステーショナリ&ディスタンス(Stationary & Distance)**:
- 適切な位置と距離を保ちながら、止まりながら判定をする。選手の動きやプレーを正確に把握するために重要です。
3. **レフェリーディフェンス(Referee Defense)**:
ディフェンスの位置を取り、プレーを観察する技術。最適な視野を確保し、公正な判定を行うために重要です。
4. **45度オープンアングル(45-degree Open Angle)**:
- プレイヤーとプレーの間に45度の角度を保つことで、最も見やすい視野を確保します。これにより、接触やファウルの発生を明確に観察することができます。
5. **ステイウィズプレー(Stay with Play)**:
- プレイの流れに合わせて適切にポジショニングを変える技術。プレイが移動する際に、審判もその動きに応じて位置を変え続け、常に最適な視野を保ちます。「始まりから終わりまで見届ける」
6. **レフェリーディフェンス(Referee Defense)**:
- プレイを観察する際に、45度の角度とオープンアングルを保ち、ディフェンスの位置を適切に取ることが求められます。
これらの実践のために「早く行って長く見る」ことなのだと思います。
パッケージを準備しておく
早く行って、長く見る、その上で判定を下していくわけなのですが、合わせて準備をしておきたいのは「パッケージとさじ加減」です。これはマニュアルには記載されていないので、ブログやYouTubeで解説するのはいかがなものかと思いますけど、知っておくと良いかもしれません。
例えばオフボールのポジション争いをペイントエリアの中で激しく行われているケース、先に悪いのは、どちらが悪いのか、OFとDFどちらも悪いのか みたいなケースって結構あるじゃないですか
その際に
シリンダーを超えて割って入ったのはOF
FOM(Free of movement)を遮ってRSBQに影響を与えたのはDF
アンスポやテクのケース
3秒オーバータイム
そのほか
みたいな感じで答えを用意しておいてその中からセレクトするって感じです。
準備をしておけばすぐにコールをすることもできるし、逆にいうと準備していなければコールをした後に「あれ?なんだっけ」ってなる となるとやはり普段から吹き続けて積み重ねていくことが重要ということになります。
まとめ
今年度より地区が変わって、様々な場所や地区で稼働する中で学ぶことも多いです。会場ではお声をかけてくださる視聴者さんも度々おりまして、感激するのと同時に、自分もお手本になれるように自己研鑽を積み重ねていきたい、そんなふうに思う毎日です。今日もお読みくださってありがとうございました。
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